「先生って仕事は面白い」って心から思う瞬間
ってたくさんありますが。今日のは初体験です。
冬休み明け社会科で「国際交流が盛んな街A市」ってところをします。県内にあ「伝統工芸を生かした街づくり」「国際交流を生かした街づくり」「自然を生かした街づくり」をしている市を取り上げて学習する大単元のうちの一つです。
ただこのA市。「国際交流が盛ん」と謳われている割には印象的にもデータ的にも弱すぎて、教材研究すればするほど「A市は別に国際交流は盛んじゃない!」という結論に近づいていきます。自分の出した結論に嘘つくような授業をしても絶対子供は楽しくない。だったらもう、
「実際訪れてみるしかない!」
というわけで車を1時間走らせてやってきましたA市。目星をつけていたところをうろうろすること4時間半。でた結論は
「やっぱりA市は国際交流は特別盛んじゃない!!!」
でした・・・。マジで外国人観光客にも会わないし、別に外国人を意識しているようなところもないし、英語表記があるところもなんとなく多い気もしますが、「気がする」くらいですし。
失意の中ラーメン食べました。
ちょっと歩いたら、可愛いカフェがありました。
甘いもの食べたかったので、入りました。
パンケーキ頼みました。
パンケーキが出てきました。美味しそうです。
パンケーキ持ってきた店員さんに聞きました。
「外国人の客さんって来たりします?」
👧「フェリー来る時はお客さん全員外国人になりますよ。」
勝ちました。これで授業できます。
<導入>
🧑🏫「日本で外国人の観光客って増えていると思いますか?」
👦「コロナで減ったけど、また増えるんじゃない?」
🧑🏫「コロナ前はどうだったんだろう。観光客のグラフ見てみましょうか」
👦「増えてる」
🧑🏫「○○県は田舎だし、増えてませんよね。」
👦「はい。」「いや、増えている気もする」「最近よくみる気がする」
🧑🏫「(データを見せる)」
👦「やっぱ増えてる!!」
🧑🏫「やっぱ増えてるんですね〜〜」
🧑🏫「その増えている外国人のことなんですが。この間A市におしゃれなカフェがあったので行ってみたんですよ。(写真見せながら)」
👦「おしゃれ〜〜」「1人でですか?」「彼女とでしょ」
🧑🏫「おしゃれですよね(後半2人は無視)。ここのお店の店員さんが面白いこと言ってて。」
👦「どんなことですか?」
🧑🏫「○○な時、ここのお客さんが全員外国人になるんですって!!」
👦「○○な時ってどんな時ですか?」
🧑🏫「○○な時は○○な時ですよ。」
👦「祭りの時」「マラソンの時」
🧑🏫「どうだろう?」👦「教えてください!」
🧑🏫「みんなで解決していきましょ」
学習問題 A市のお店はどんな時にお客さんが全員外国人になるのだろうか?
A市のパンフレットやマップを見てあれやこれや考える。
〜中略〜
<終末>
まとめ 外国クルーズ船がやってきた時。
🧑🏫「A市はクルーズ船を呼び込むために港を整備したから、たくさんの外国人観光客がやってくるようになったのですね」
🧑🏫「A市の人たちはみんな外国人の人のことが大好きなんでしょうね!」
👦「そういうことではないと思います」「じゃあどういうことよ?」
🧑🏫「好きじゃない人、呼びたくないよね」
👦「何かいいことがあるんじゃない?」「何かきっかけがあったんじゃない?」「市長さんが外国人?」
🧑🏫「なんでなんだろう・・・」
(チャイム)
これでいけそうな気がします。このお店を引っ張って3時間くらいはもたせられます。
ネットで調べても、教科書読み込んでも、なんなら資料館訪ねても、全く糸口を掴めなかったものが、このお店の店員さんの一言で解決するのですから、面白すぎますよね。
ああ。授業作り楽しいなあ。
やっぱり先生の仕事って面白い!!!!!!
小声(だが辛いことも多い)
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