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荷為替手形ってなんぞ?
貿易実務検定という資格に挑戦中のYoshiです。
貿易実務検定は、貿易にまつわる知識を体系的に学べる素晴らしい資格です。
しかし、正直なところ実業務ではほとんど使わないという知識も多いです。特に、書類関係や代金決済のあたりがそうだと思います。
貿易実務検定では、信用状取引(L/C)や決済手法についての出題数が多いです。ただ、製造業の貿易取引は代理店との取引がほとんど。顔なじみの相手に対しては電信送金(Telegraphic Transfer/T/T)でやり取りする場合が多く、信用状を使ったことがない方も多いと思います。
僕もその種の人間です。特に、荷為替手形についてはほとんどなじみがありません。この際きちんと勉強しておこうと思い、noteにまとめることにしました。
荷為替手形とは
貿易用語で困ったときは、ほとんどの場合PASONAの「シゴ・ラボ」が教えてくれます。今回もお世話になりました。
曰く、「荷為替手形」という書類があるわけではなく、「為替手形」とB/L(船荷証券)などの運送書類を添付したものらしいです。
荷為替手形を用いることで、輸出者は銀行を通して輸入者から代金を取り立てることができます。手間や手数料がかかりますが、代金回収リスクを低くする手法というわけですね。
輸出者が輸入者に対して代金を請求する際、輸入者または信用状発行銀行を宛名人、輸出者の取引銀行を受取人として振り出したものになります。
信用状を使った荷為替手形決済
最も確実に代金回収をできる方法として、信用状に基づいた手形決済があります。
L/C(信用状)とL/C条件通りの荷為替手形を銀行に提示することで、銀行は手形の買取を行ってくれます。
信用状がない場合の荷為替手形決済
一方で、諸事情により信用状が使えない・使わない場合はどうでしょうか?
その場合、D/P決済、D/A決済という方法があります。
D/P決済は、基本的に商品の到着前に輸入者が支払いを行います。輸入者にとっては負担が大きいですが、輸出者にってはリスクが小さくなります。
一方でD/A決済は、手形の支払期日を確約することで船積書類を入手します。支払期日を設けることで、一定期間支払いを猶予するのです。D/Pとは逆に、輸入者には優しく、輸出者にとってリスクが大きい手法です。
輸出手形保険とは
D/P, D/A決済の場合は代金回収リスクが低いため、通常は荷為替手形を買い取ってくれず取立扱いとなります。
もし、銀行が諸事情により買取に応じる場合、買取銀行は輸出手形保険に加入します。
これは、L/C(信用状)を友わない荷為替手形を買取銀行が買い取り、手形が不払いになった場合に、買取銀行の損失をてん補する保険になります。買取銀行の損失額の95%を上限にてん補されます。
なお、この保険の保険者は株式会社日本貿易保険です。
まとめ
頭の中でごちゃごちゃしていた荷為替手形についてのやりとりがまとまりスッキリしました。しばらく貿易実務関係のnoteが増えると思いますがご容赦ください。