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『茶色の朝』Martin Brun

2025年の目標に「年間20冊の本を読み、その感想をnoteに投稿する」ことを掲げ、早速提題の本を読んだので書いてみようと思います。

なお、洒落た言葉などを選び始めると感想が書けなくなると判断し、とても拙い言葉であってもそのままにしています。
誰かに見せるための文章ではなく、後日自分で振り返って読んだ際に、当時の感じ方が分かれば良いというレベルの個人的な記録になります。
※一応、話し言葉にはしています。笑


前置き

この本は、本編はたった11ページという短さでありながら、すごく色々と考えさせられました。

そもそもこの本に出会ったキッカケは妻で、2025年の目標を「年間20冊」と伝えた際、すぐに読めるからぜひ読んでほしいと勧められました。
実際、すごく薄い本であることは認識していたし、ジャケットも気になる感じだったので、「1冊目として意気込まなくてもスラッと読めて良いかな」という軽い気持ちで読み始めました。
本編は11ページだけど、解説ページもあって、なおかつ考えさせられたため、読み応えがめちゃくちゃありました。

一応、Amazonリンクを貼っておくので、興味のある方はぜひ。

では早速、内容に触れていきます。
ページが進むにつれて自分がどう感じたかを残します。


内容と感想

まず最初に、犬や猫の色が茶色でなければならないという謎の状況が説明されます。「どういうこと?」と思いながら読み進めると、それっぽい理由・根拠・データを誰かに提示され、主人公は仕方のないこととして受け入れようとします。
なぜ受け入れられるのか?」と憤りに近い不快感を抱きました。

更に読み進めると、主人公だけでなく、周囲の人たちも同様に仕方のないこととして受け入れ始め、次第に違和感を抱かなくなり、遂には茶色ではない犬を殺された少年に対して「茶色の犬にすれば良いだけなのに」と主人公は思うようになります。
この時点で、私は主人公に同調していました。
確かに違和感はあれど、それで問題なく生活できるのであれば従っても良いだろうという感覚でした。

更に読み進めると、現時点で茶色でなければならないだけでなく、過去においても茶色以外の犬や猫を飼っていたとしても罰せられることになります。ここに至り、主人公は「受け入れるのではなく拒絶しておけば良かった」と後悔します。これで本編は終了です。
ここまで読んで、自分も同じように違和感を抱きつつも生活に大きな支障はないから見て見ぬふりをして受け入れていることが多くあるのではないか?と怖くなりました。

本編終了後、解説ページに移ると、本書が書かれた時代背景などが説明されており、これを読んで更に恐怖感が増しました。


読了後の感想会

読了後、妻と感想を言い合いました。
自分は恐怖を感じたという話をしたところ、妻から「どの時点で行動を起こしていれば回避出来たか?」という質問を受けました。これに対して「最初の茶色の犬や猫でなければならないという時点で動いていなければ回避出来ないと思うけど、その時点で自分は行動できる自信はない」と答えました。
恐らく日本人の多くはこの回答になるのではないかと思いつつも、この思想のままでは流されるだけだろうから行動する意志を持たなければ、、、と感じました。


あとがき

非常に拙い言葉でつらつらと書いたので、読むに耐えないと思います。笑
でも、こうやってアウトプットすることで、読んでもすぐ忘れてしまうという課題を解決できるようになるかもしれないので、今後も続けていきたいと思います。

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