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ミルクの袋の外のミルクの袋の外のミルク【ゲーム制作日記】

こんにちはtozicaです。
今日はきんきん金曜日!

この記事は、エロゲーとか作ってるクリエイターの制作日記です。
noteなので直接的なエロ表現はありませんが、えっちな話が苦手な人は気をつけてね。

注意書き

ゲーム制作

うちのこファンタジア

そろそろ今月のアプデの準備をしないとなーって思ったので、新しい敵のスプライトを作りました。
結構いい感じにキモくできた気がする〜〜

キモい腫瘍の塊みたいな犬

既プレイの方にはすぐ分かると思いますが、山脈マップに出てくるオオカミのモンスターの亜種です。

こういう既存モンスターの亜種は、パーツ分けが既に終わってるので省コストで作れるというメリットがあるんですけど、見た目をそれなりに変えてあげないとエロゲー的な存在意義があんまり生まれないという難しさがある気がしますね。
ゲーム的には「パラメータが違うことを視覚的に見せる」という意味がありますけど、エロゲー的にはスライムに犯されるのもスライムベスに犯されるのもシチュ的には変わらないというか。
そういう意味では、今回のモンスターは(エロ的な意味でも)アレンジ元とはまた違った特色を出せた気がするので、なかなか上手くいったかなーって思う。

Milk outside a bag of milk outside a bag of milk

前に遊んだ「Milk inside a bag of milk insde a bag of milk」の続編である「Milk outside a bag of milk outside a bag of milk」がSteamでがっつりセールされていたので、買って遊びました。
そしてその後に itch.io で無料公開されてるってニュースがTLで流れてきたので少し悲しい気持ちになった。
作者さんのお誕生日だからセールしてるらしいです。
おめでとう…おめでとう…!

2周ほど攻略を見ないでプレイしたあと、攻略サイトを見ながら実績を集めて、だいたい90分くらいで実績コンプしました。
定価930円のゲームって考えるとだいぶ軽めのボリュームですけど、全体的にすごくグラフィックが凝られてて要所要所にアニメが挿入されたりもするのでかなり濃密なプレイ体験だったし、そんなに割高感はないかも。
まぁそもそも前作は15分で実績コンプできちゃうくらいだったしね。
そう考えると色んな意味でだいぶリッチになってる。

ゲームシステムとしては前作「Milk inside …」とだいたい一緒で、心の病を患ってる主人公の女の子(通称ミルクちゃん)のイマジナリーフレンドとして彼女と会話していくアドベンチャーゲームになっています。
前作でミルクを買った後の時系列になってて、前作では殆ど不明だったミルクちゃんの過去だったりパーソナリティだったりが全てではないにせよ断片的に垣間見れる。

まぁ、正直に言ってしまえば「ゲームとして面白いゲーム」ではないです。
これは前作も同じなんですけど、精神を病んだ女の子の内側から世界を見る体験ができるというのが最大のウリのゲームであって、それ以上でも以下でもないんですよね。
どんな選択肢を選ぼうが、起承転結のあるストーリーなんてものは全く無いし、彼女が救われることもないし、このゲームを遊ぶことによって爽快感を得られることは全くない。
それでも、ミルクちゃんの内面から彼女を通して外側の歪んだ世界を見ていくゲーム体験や、その部分に関するこのゲームの解像度の高さは、他のゲームには無い唯一無二の強みだと思うし、そこにこのゲームを遊べたことへの価値を感じるんですよね。

個人的にはこの”面白くない”ゲームがSteamで「圧倒的に好評」という高評価を得ているという事実が、ゲーム制作者の一人としてはすごく勇気づけられる気がします。
この世界は、こういう尖り方が許されるってことなんだよな。
わたしもがんばろ。

おしまい。

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