アダルトメディア年鑑2024 を読んだ【書評】
こんにちはtozicaです。
今日は日曜日!
アダルトメディア年鑑2024 を読んだ
Twitterの方でDLチャンネルのアテナちゃんがこの本を紹介してて、ちょっと気になったので最近買って読んでたんですけど、昨日読み終わりました。
なかなか読み応えがあって面白かった~。
この本では、様々なアダルトコンテンツに関して2023年末頃までにおける状況を様々なライターさんが自身の専門分野ごとに整理していて、「エロ」という共通項を持つ様々な分野の各状況を俯瞰して知ることができるようになっています。
男性向けと女性向け、二次元と三次元、漫画・動画・音声や小説、生成AIや表現規制、果てはアダルトグッズや出会い系サイトまで、本当に思いつく限りの「エロコンテンツ」の切り口で現況が語られていて、読み物してだけでなく、資料性の高さも備えてる。
ただ、「2024年の年鑑」といいつつ2023年末に発売された本なので、2024年に起こった話は全く入ってないという点は注意ですね。
例えば最近話題だった、クレジットカード会社による表現規制に係る各種サイトのVisa・Mastarcard離れとかの話は全く入ってない。
”年鑑” という単語の意味と若干乖離してて気持ち悪さはあるんですけど、2024年開始時点での色んなエロコンテンツの状況をまとめた本、というイメージが一番適切かも。
わたし自身は二次元の男性向けコンテンツのユーザーであり、さらにその中でもゲーム分野のクリエイターという立ち位置になるわけですけど、そういうこともあってやはり、そのあたりに関連する話は非常に興味深く読むことができましたね。
漫画におけるモザイク修正の濃さが法規制や逮捕者などによってどう変遷していったかみたいな話とか、面白かった。
あとは、女性向けのアダルトコンテンツ(いわゆるBLとかTLとか)みたいな界隈とか、三次元エロコンテンツ(AVとか写真集とか)みたいな界隈についても、普段あまり接さない世界なこともあって、読んでて興味深かったですね。
特に、少し前に「AV新法」なんてものが世間を騒がせましたけど、この法律ができたことで、具体的にAV界隈にどんな潮流が生まれたのかみたいな話が結構語られてて、そこは個人的にすごく面白かったなぁ。
AV新法、名前だけは聞いてたんですけど、具体的にどういう法律なのかは全然知らなかったので。
通して読んでみて、自分のゲーム制作に活かせる部分があったかというと微妙なんですけど、自分の活動分野とその隣接領域について俯瞰できたという意味では、非常に意義のある読書体験だったなぁと思います。
純粋に読み物としても面白かったので、良かったら読んでみてね。
おしまい。