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【遺失物統轄機構】存在しないゲームの攻略本【書評】
こんにちはtozicaです。
今日は日曜日!
この記事は、エロゲーとか作ってるクリエイターの制作日記です。
noteなので直接的なエロ表現はありませんが、えっちな話が苦手な人は気をつけてね。
遺失物統轄機構 を読んだ
本著の作者であるほしさんがXで投稿してる画像自体は前から拝見してて、なんとなく「面白いことを考える人がいるものだなぁ」って思ってたんですよね。
架空のゲームのスクリーンショット…という体で描かれたイラストの数々は、妙に想像力をかき立てられる魅力があって。
敵対組織の女の子とコミュ(1/6) pic.twitter.com/skNYWNbaWF
— ほし (@HOSHIBACKYARD) January 4, 2025
本作は、それらのイラストをまとめて「架空のゲームの攻略本」として再構成した本…画集になっています。
中高生の頃にゲームの攻略本を何冊も買っては読み込んでいた自分としては、そのコンセプトがあまりに心惹かれるものだったので、この本の発売を知った時にはもう居ても立っても居られずにAmazonまで注文に走ってしまいました。
というわけで今回はこの本の感想を書きます。
インターネットが発達して、攻略wikiというものが作られるようになってから、攻略本というものを買うことは殆ど無くなったわけですけど。
本書を読んでみて、子供の頃に攻略本を買っては読み耽っていた頃の気持ちがちょっと思い出されて、非常にノスタルジックな気持ちになれましたね。
アルティマニアとかね〜、解体新書とかね〜、いっぱい買って読んだよね…。
攻略本という形をとった画集
本書は”攻略本”という体をとってはいるものの、基本的には作者さんがTwitterで投稿されてたイラストを集めたタイプの画集です。
大半のイラストは今でも作者さんのアカウントを見れば閲覧できちゃうので、イラストだけを目的で本書を買っちゃうと、若干肩透かしを喰らう気がする。
この本の価値は何よりも、それらのイラストをベースに、攻略本という形で再構成されているという点にあると思いました。
本書の書き下ろしコンテンツとして、各エリアのマップとか、敵の図鑑とか、ストーリーチャートとか、そういう「いかにも攻略本に書いてありそうなコンテンツ」が追加されてるんですけど、そういう部分も含めて本書全体が「架空のゲームの攻略本」という軸を基にして細部まで作り込まれていて、それがめちゃくちゃ良い雰囲気だったんですよね。
実際にはそんなゲームは存在しないということは分かっているのに、つい想像力を掻き立てられる。
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特にね〜、本書の一番の売りポイントとして”真エンディング”の書き下ろしイラストがあるんですけど。
これがあることによって、このゲームを遊んだ時に楽しめたであろうストーリーと、そこで描かれる”真相”みたいなものが垣間見えて、めちゃくちゃワクワクしたんですよね。
本当に攻略本を読んでるような気持ちになってくる。
子供の頃に「スギャーマ博士の植物図鑑/動物図鑑」っていう、架空の植物や動物を図鑑という形でまとめた本が家にあって、割とお気に入りだったんですよね。
本書の「架空のゲームの攻略本」っていうコンセプトは斬新で唯一無二だと思うんですけど、そういう「無いものを有るものとして妄想して楽しむ」みたいな部分では近いというか、そういう文脈のエンターテイメントの一つとして捉えることも出来るのかなって思ったりしました。
まとめ
そんなわけで久々に画集を買ったんですけど、非常に楽しかったですね。
「存在しないゲームの攻略本」という斬新なコンセプトながら、読んでいて非常に懐かしい気持ちになるし、何よりめちゃくちゃワクワクした。
子供の頃に攻略本を読み耽っていた経験のある人は、ぜひ読んでみると良いと思います。
おしまい。