「バッタを倒しにアフリカへ」を読んだ【読書感想】
こんにちはtozicaです。
今日はきんきん金曜日!
「バッタを倒しにアフリカへ」を読んだ
「仮面アメリカ」を読もうと思って無料体験を開始したKindle Unlimitedなんですけど、仮面アメリカは早々に読むのを止めてしまったので、せっかくなので目についた面白そうな本を色々読んでいます。
仮面アメリカね~~~、キャラ造形は好きなんですけど、漫画としてのクオリティはだいぶ微妙だったんですよね。
アメコミってあんまり読んだこと無かったんですけど、どれもこういう感じなのかしら。
そんなわけで、Kindle Unlimitedで無料対象になっていた「バッタを倒しにアフリカへ」をしばらく前から読み始めて、昨日読み終わったので、その感想を書きます。
どういう本かというと、バッタの研究者である前野ウルド浩太郎氏が、博士課程を修了してポスドクになってから単身アフリカのモーリタニアへ渡り、そこから紆余曲折あって昆虫学者として身を立てていくまでの話を描いた、いわゆる自叙伝的な本です。
表紙の圧がすごい。
研究者の自叙伝っていう、あらすじだけ聞くとなんか固そうな本なんですけど、アフリカという異国の地におけるバッタの生態の研究をどう行うかや、日本では考えられないようなアフリカならではのトラブルの数々などを、ユーモアのある筆致で描いてるので、非常に楽しく読めました。
モーリタニアでの相棒・ティジャニ氏との関係が色々な出来事を通じて深まっていく様子とか、筆者が研究を頑張っていく中で徐々に周りの人に認められて人脈が広がっていくところとか、なんかすごい良かったな。
頑張ってる人が真っ当に報われるのを見ると、とても勇気をもらえる気がする。
あと、作者名のミドルネームにある「ウルド」は、モーリタニア滞在中の勤務先であるバッタ研究所の所長から賜ったものらしいんですよね。
もちろん当人は生粋の秋田県人らしいので、本名は普通に日本人名なんですけど、論文とか著作におけるペンネームはずっとこれで通してるらしい。
そこらへんの話も作中に出てくるんですけど、なんか心温まるエピソードで良かったです。
読み終わった後に調べるまでぜんぜん知らなかったんですけど、この方ってけっこう有名な人で、この本自体も発行された2017年当時は結構なベストセラーだったらしいですね。
続編である「バッタを倒すぜ アフリカで」がちょうど先月くらいに出たばかりらしくて、「あぁ、だからKindle Unlimitedで無料になってたんだなぁ…」と納得しました。
ひ、表紙のバッタ人間が増えてる…!
本作を読みおわって、すっかりこの作者さんのことを好きになってしまったわたしは、まんまと続編も注文してしまったのでした。
届いたら読もうっと。
おしまい。