ヤクザときどきピアノ【書評】
こんにちはtozicaです。
今日は月曜日!
ヤクザときどきピアノ を読んだ
実はねー、ピアノ弾けるようになりたいんですよね。
もちろん、何か弾きたい曲があるとか、ピアノを弾くこと自体に憧れがあるっていうよりは、ゲーム制作上でBGMとかを作曲する際にピアノ(というかMIDIキーボード)が滑らかに弾けたらものすごく便利だろうな…っていうのが理由なんですけど。
そんなわけで、ピアノを練習してみたい気持ちを密かにずっと持ってる。
そんな折に、たまたまYoutubeで見た動画の中で、この「ヤクザときどきピアノ」が紹介されてたんですよね。
大まかな概要としては、ヤクザへの潜入ルポとかで知られるノンフィクションライターの方が、とある事をきっかけに「ピアノでABBAの『ダンシング・クイーン』を弾けるようになりたい!!!!」って思い立って齢52歳にしてピアノ教室に突撃する…というエッセイ本ですね。
そうしたピアノ教室通いの総括として、ピアノの発表会に参加するというところが、本書のクライマックスになってる。
全くの未経験の状態からピアノを習うというところにある種の同族意識というか、自分が将来ピアノを練習しようとしたときに有益になるような情報が含まれてるんじゃないかと思ったのもあるんですけど、何よりなんか面白そうな本だなーと。
それで、動画を見終えてからすぐ本を注文しちゃった。
そんなこんなで最近ちょこちょこ読んでて、昨日読み終わったんですけど、面白かった〜。
やはりライターさんだけあって、軽妙な語り口でスルスル読める文章の合間に、ヤクザ特化ライターならではの暴力的なユーモアと、ガツンとくるパンチラインがちょいちょい飛び込んでくる。
筆者がピアノ教室に入会してからの流れが軽やかな筆致で描かれるわけですけど、ピアノを完全初心者から学んでいく時の流れがかなり明快で、個人的にはそこがすごい参考になりましたね。
最初は片手ずつ弾けるように練習して、そこから両手で弾けるように練習して…みたいな順序になるっていうのは、言われてみれば確かにそうなるよなーって思いつつ、言われないと気づかない部分だったので面白かった。
また本作の終盤では、筆者がピアノの発表会に向けて練習に勤しむ様子や、発表会の本番に緊張して震える様子とかが描かれるわけなんですけど、ここもなんかすごい共感しちゃったなぁ。
わたし自身も昔クラシックギターをやってて、発表会とかにも出たことがあったので、発表会でめちゃめちゃ手が震えたり譜面忘れちゃったりするところのくだり、「ああ~…めっちゃわかる…」ってなった。
ちなみにこのピアノの発表会、動画がYoutubeに上がってたりします。
この本を読んでからこの動画を見ると、なんか謎の感動がありましたね。
この本を読んで、「ピアノ初心者がどんな感じで練習をしていくのか」の流れのイメージがなんとなく分かったっていうのと、この本全体で何度も語られてる「何かを始めるのに遅すぎるということはない」っていう主張にすごく勇気づけられましたね。
なので…本を読み終わってから電子ピアノ買っちゃった。
教本も適当に良さげなのを一冊買ったので、ピアノ届いたらちょっとずつ練習していこうかなーって思ってます。
ある程度弾けるようになったらMIDIキーボードとかも買って、BGM制作をキーボードで出来るようになりたいな。
ゲーム制作の合間にやる感じになるのでそんなに時間はとれないですけど、できる範囲でがんばろうっと。
おしまい。