袋の中のミルクの袋の中のミルクの袋の中のミルク【ゲーム制作日記】
こんにちはtozicaです。
今日は火曜日!
ゲーム制作
うちのこファンタジア
今日は「うちのこファンタジア」のプログラミング作業をしました。
パーティキャラ間で経験値をやりとりできる機能を作った。
このゲームではもともと、ヒロイン間のリソースのやりとりをかなり制限しています。
所持アイテムはヒロインごとに個別に管理されてて、アイテム交換とかも出来ないし、敵を倒した時の経験値についても大半はその時の主人公に殆どが分配されて、パーティキャラにはほんの少ししか入りません。
こういう調整にしてる意図としては、世界観として「それぞれのヒロインが主人公になった世界線はそれぞれ独立している」という部分を表してるのと、期待するユーザーエクスペリエンスとして、なるべく色んなキャラを主人公にしながら遊んでほしいなーって気持ちがあるわけなんですけど。
ただ、ヒロインが3人しかいない時ならそれで良かったんですけど、そろそろ10人の大台に突入しそうな現状だと、流石にちょっとしんどいかなーって思ったんですよね。
2人目以降は取得経験値にある程度の補正がかかるようにしているとはいえ、10人のヒロインをそれぞれレベリング作業するのはきつい、さすがに。
そんなわけなので、今回の機能の実装に至ったわけなんですよね。
今後はこういったサポート機能も作っていきたいところ。
具体的にはヒロイン間でアイテムの交換とかもそろそろできるようにしたい。
まぁ、アイテム交換機能についてはゲーム制作当初からいつか実装する予定ではあったんですけど…。
袋の中のミルクの袋の中のミルク
前からちょいちょいSteamのストアページで見かけて気になってた「Milk inside a bag of milk inside a bag of milk」を遊びました。
この作品単体でのゲームとしての面白さはまぁさておき、なかなか興味深い作品だった。
ゲームシステムとしてはテキストを読みながら時折出てくる選択肢を選んでいくシンプルなテキストノベルで、プレイ時間はエンディング2つ回収しても30分かからないくらい。
値段も120円とかなので本当にミニゲームという感じ。
ストーリーとしては、精神を患ってる女の子がお店に牛乳を買いに行く、ただそれだけのゲームです。
プレイヤーは彼女が心の中で作り出した人格として彼女と対話をしていきながら、彼女が牛乳を買うのを助けてあげたり助けてあげなかったりする。
今作の白眉な点として、テキストだけじゃなくサウンドやグラフィックなど全てを使って「心を病んだ女の子の内面描写」が克明に描かれてるという点があるわけなんですけど、個人的にもっと興味深かったのは、このゲームが続編である「Milk outside a bag of milk outside a bag of milk」の導入として機能していたことかなーって思います。
この続編、今作で牛乳を買えた時間軸の後から始まるらしくて。
今作で牛乳を買えるルートに進むと、少女がどうして心を病んだのかの理由の一端が提示されるんですけど、今作の範囲だとそれ以上のことは何も起こらないんですよ。
本当に牛乳を買う、それだけ。
それ以上の情報が明かされることもないし、少女が抱えた問題が解決されることもない。
そして、何も起こらないからこそ「続編も遊んでみたい」という推進力を生んでる気がするんですよね。
続編ではもうちょっと何かが起こるかも知れない。
続編では彼女の抱える問題を解決できるかも知れない。
続編では彼女のことをもっと知ることができるかも知れない。
今作は120円だけど続編は930円っていうのもちょっと期待感を煽る要因になってる気もする。
そんな感じで、体験版と製品版という関係とはまた違う、不思議な関係性がこの「Milk inside…」と「Milk outside…」の間には作られている気がして、面白いなーって思いました。
こんな作品展開の仕方があるんだなぁ。
…まぁ、Switch版は2作1セットになってるみたいですけどね。
っていうかSwitch版出てるんだ…。
おしまい。