マンションでホームシアターを本格的に構築してみた
はじめに
現在賃貸マンション住まいですが、ホームシアターを本格的に構築してみたので、そのことを思い出しながら記事にしてみたいと思います。
プロジェクター
最近コロナの影響もあり、自宅で過ごすことも多くなっていたので有機ELのテレビに買い替えを検討していたのですが、どうせ買い替えるならプロジェクターにしよう!という流れになり急遽路線を変更しました。
プロジェクター熱が冷めないうちにと 4K が表示できるという条件だけで、2021年01月にプロジェクターを購入することにしました。
購入したのは「Anker Nebula Cosmos Max」になります。
購入時は「全額ポイントバックが当たる!」というキャンペーンがあり、淡い期待もあり購入しました。※ もちろん当たっていませんw
スクリーン
「Nebula Cosmos Max」は 150 インチまで対応みたいでしたが、テレビを置いている壁がちょうど 120 インチのスクリーンで収まりそうということで電動式でなるべく安いのを基準で選びました。
購入したのは「KPCB プロジェクタースクリーン 120インチ 電動 吊下げ式 シワのないスクリーン 自動収納でき スペース節約(16:9)」になります。
スクリーン設置
もちろんマンションなので壁に穴をあけることは出来ないため、よくDIY紹介で出てくる「2x4(ツーバイフォー)」+「ラブリコ」を使用し設置することにしました。
スクリーンは「2x4(ツーバイフォー)」にL字のステイ2個を組み合わせて付けて、ずれ落ちないようにしてみました。
念のためラブリコの支柱部分とスクリーンの引っ掛け金具にカラナビで繋いでいます。
プロジェクター設置
プロジェクター側も「2x4(ツーバイフォー)」+「ラブリコ」で柱を立ててさらにテーブル部分を作り、その上にマウントを付けたプロジェクターを乗せて天井付近から見下ろす形につけました。
プロジェクターからスクリーンまでの距離は約 260㎝ あるので説明書通りなら 100 インチぐらいで映るかな?と思っていたのですが、実際に映してみると 85 インチぐらいでしか表示されませんでした。
試す前までは上に置いたほうが距離も稼げるし大きく映るのかな?ぐらいで安易に考えていたのですが、当たり前の話ですが台形補正がかかるので実際に表示できるインチ数はかなり小さくなりますね。
そこで台形補正がかからないように、ほぼ正面にプロジェクターが来るようにテーブル部分を大幅に下げました。
かなり下まで来てしまったので、プロジェクターのほうについては「2x4(ツーバイフォー)」で柱を立てずにラックでも買ったほうがよかった気もしますが、固定はできているので気にしないことにします。
苦労もありましたが 100 インチぐらいで映画を見れるようになったので大満足です!
サラウンドシステム
サラウンドシステムは 10 年ぐらい前に購入した「SONY HT-SS380」を今まで使用していました。
「SONY HT-SS380」でもリアル 5.1ch なので十分だと思っていましたがプロジェクターを購入したこともあり、せっかくなのでサラウンドシステムのほうも検討してみることにしました。
サラウンドシステムを調査
サラウンドシステムのほうはプロジェクターのように簡単には決めれずにネットで調べはじめました。
ただネットで調べるだけではどれぐらいのレベルのものを買えば満足いくのかが全く分からない状態でした。
・買い換えてもあまり変わらなかったらどうしよう?
・マンションなので大きな音を出せないので買い替えはあまり意味ないかも?
などが気になりなかなか購入までは踏み切れませんでした。
とりあえず買い換えるなら!
多分答えは出ないので、とりあえず買い換えるなら!という前提で考えることにしました。
テレビとプロジェクターがあるので AV アンプは出力が 2 系統以上あるもので限定し、「DENON AVR-X2700H」で検討を始めました。
色々調べていくうちにドルビーアトモスという単語もよく目に入り、どうせ買い替えるのならドルビーアトモスも!とさらに調べ始めました。
ドルビーアトモスの調査
ドルビーアトモスというのは今までの前後左右の音だけでは無く、上からも音が聞こえるシステムになるみたいです。
ドルビーアトモスは設置方法が何種類かあり、天井に跳ね返して使う「イネーブルドスピーカー」、前面の壁の天井に付ける「トップハイスピーカー」、視聴位置の真上につける「トップスピーカー」の3パターンがよくつかわれているみたいでした。
「イネーブルドスピーカー」というのが設置自体は楽そうなのですが、評価がよくないのが多く見られたので対象から外すことにしました。
次に「トップハイスピーカー」ですが賃貸マンションなので前面の壁の天井に付けるというのは出来なさそうですが、スクリーンの設置に使っている「2x4(ツーバイフォー)」に付ければ実現可能と考えました。
「トップハイスピーカー」はそこそこ評判もよかったのですがやはり可能であれば「トップスピーカー」を付けるほうがいいという意見も多く見かけました。
「トップスピーカー」は真上に付けるので、天井にネジで取り付けるまたは新築時から天井に埋め込みという方法がほとんどなので、賃貸マンションでは無理かな?とこの時は思っていました。
実店舗でサラウンドシステムを視聴
そこで実際に店舗に行ってみてサラウンドシステムを体感してきました。
ただ確かにものすごくいい音だったのですが、
・「専用のシアタールーム+大音量」だったからよかったのでは?
という思いもなかなかぬぐい切れませんでした。
AVアンプとセンター・リアスピーカーを購入
そこでとりあえずドルビーアトモスは後回しにし、センタースピーカーはなくてもいいというレビューもよく見かけたのと、マンションなのでサブウーハーも後から考えるようにして 4.0.0ch で一度サラウンドシステムを組んでみようと思いました。
フロントスピーカーは見た目上あまり大きなトールボーイスピーカーは反対されたこともあり、トールボーイスピーカーの中ではかなり小さめで視聴した中でも比較的音がよく聞こえた「DALI OBERON5」を購入することにしました。
それに合わせてリアスピーカーは同シリーズの「DALI OBERON1」にすることにしました。
AVアンプは「DENON AVR-X2700H」を購入したかったのですが、入荷待ち状態で1か月以上かかるようだったので思い切って「DENON AVR-X4700H」を購入することにしました。
設置とセンタースピーカー購入
とりあえず 4.0.0ch でも十分すぎるほど音響は良くなりました。低音もかなり出ているように感じたためサブウーハーは無しにします。ですがセンタースピーカーはあったほうがいいと思い、すぐに同シリーズの「DALI OBERON/VOKAL」を追加購入しました。
5.0.0ch になりかなり満足していたのですが、せっかく 9.2ch 対応のAVアンプにしたのでドルビーアトモスの検討も再度始めました。
ドルビーアトモス用トップスピーカー調査
「トップスピーカー」は設置の関係上ほぼあきらめていたのですが、念のため候補を調べてみるとヤマハの「VXS1MLW」というスピーカーであれば 0.17kg とかなり軽そうなので、突っ張り棒などを付けることさえできれば、もしかしたら出来るかも?と突っ張り棒を調べ始めました。
壁から壁まで突っ張り棒を通すとなると 3.5 メートルほどあるのですが、4 メートルぐらいまで対応出来て 10kg までは大丈夫という突っ張り棒を見つけました。
さらに突っ張り棒が落ちない君という製品もありこれを使用すると 150kg まで耐えるらしいです。
これなら 1 本に 2 個スピーカーを付けてトップ 4 つのアトモススピーカーも実現出来るかも?と考えました。
再度ドルビーアトモス用トップスピーカー調査
さらに思っていたよりも耐荷重があったので他のスピーカーももう一度検討し始めました。
スピーカーは可能であれば同シリーズで統一したほうがいいという意見もよく見かけていたのですがさすがに「DALI OBERON1」の4.2kgと重すぎと思い諦めました。
DALI には DENON のスピーカーも合うというレビューも見かけたので「DENON SC-A17」が値段も手ごろで重さも 1.4kg で大丈夫だろうと判断し付けれないか検討を始めました。
取付金具を探してみると SC-A17 用の取付金具の販売はすでに終了しているみたいでした。
ただ ONKYO スピーカーブラケット TK-L70 であれば、ほぼ同じように使えるということは分かりました。
ただスピーカーの底面にしか穴が開いていないのでこのブラケットを突っ張り棒に取り付けるのにはつらそうと感じました。
トップスピーカー取付部品自作
そこで「DENON SC-A17」だけを4つ購入し、3Dプリンターで突っ張り棒とスピーカーの接続部分を自作することにしました。
持っている3Dプリンターは「FLASHFORGE ADVENTURER 3S」という製品になります。
Autodesk Fusion 360 を使いデザインを作成し FlashXPrint で印刷しました。
トップスピーカー設置
自作した取付部品を突っ張り棒に取付してみました。念のためワイヤーも付けれるようにしています。
スピーカーネット取付の穴に合うように作成したのでスピーカーネットを付けるとずれ落ちたりはしません。
コード類は配線モールを使用しなるべく隠すようにしました。
これで5.0.4ch のサラウンドシステムになりました!!
AVアンプ: DENON AVR-X4700H
フロント: DALI OBERON5
センター: DALI OBERON/VOKAL
リア : DALI OBERON1
トップ : DENON SC-A17
ドルビーアトモス作品の再生
これがなかなか曲者です。
Netflix だとドルビーアトモス作品もいつくかあったので、すでに持っていた「Fire TV Stick 4K」があれば再生できると思っていたのですが、ドルビーアトモスに対応しているのはプライムビデオの作品だけで、Netflix のドルビーアトモス作品には対応していませんでした。
少し調べてみると Netflix のドルビーアトモス作品が再生できるのは「Fire TV Cube」「Apple TV 4K」「Chromecast with Google TV」であれば再生できるみたいでした。
とりあえず発売日が比較的新しく、価格も一番安い「Chromecast with Google TV」を購入し無事 Netflix のドルビーアトモス作品の再生が出来るようになりました。
作品によるのでしょうがドルビーアトモスの効果自体については、そこまですごいとは感じませんでした。
ただ今回購入したサラウンドシステムとしては、今まで聞こえていなかった音がかなり聞こえてきますし、大音量ではなくても音に包まれている感覚はすごく、同じ映画を見ても別物に感じます。
まとめ
憧れのホームシアターが完成出来ました!
マンションという制限の中では十分すぎると思っています。
プロジェクターももちろんよかったのですが、サラウンドシステムのほうが不安も大きかった分、感動が大きかったです。
実際に映画などを見てみると以前使っていたサラウンドシステムとは音の違いが歴然で、プロジェクターも合わせると映画館より凄いかも?と思えるほどです。
変に安いのを買って今までとの差が少なかったりしたら嫌なのである程度は良さそうなのをと考えました。
それに中途半端だとすぐ次のを購入したくなり沼にハマりそうですしね。
当初予想していたより高くつきましたが大変満足しています(●´ω`●)