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道教とは何か?

岡倉天心の「茶の本」を読み、茶道を習うようになり、

茶道とは道教だと知り、では「道教」とは何か?

と興味が湧きました。

本ブログでは、老子・荘子の言葉100選心がほっとするヒント/境野 勝悟から引用し、道教について学び、自身の生き方について考えを深めていきたいと思います。

■ 茶の本での引用

茶の本では、道教についてどのように述べられているでしょうか?

茶の湯は、茶、花、絵などをモチーフとして織り成される即興劇である。部屋の色調を乱すような色、動作のリズムを損なうような音、調和を壊すような仕草、あたりの統一を破るような言葉といったものは一切なく、すべての動きは単純かつ自然になされる──茶の湯が目指したのはこのようなものである。そして、この企ては不思議にも成就されたのである。そのすべての背景には微妙に哲学が働いている。茶道は姿を変えた道教なのである。

岡倉 天心,大久保 喬樹. 新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.547-551). Kindle 版.

「茶道は姿を変えた道教なのである。」

この言葉に衝撃を受けて、道教について知りたいと思うようになりました。

■ 道教とは?

では、一般的に道教とはどのようにものでしょうか?

我らが、Wikipediaにて調べてみると


道教
(どうきょう、拼音: Dàojiào)とは、中国三大宗教三教儒教仏教・道教の三つ)の一つであり、中国の漢民族の固有の宗教。時には外来宗教を除いてその後に残る中国の宗教形式をすべて「道教」の名で呼称する場合もある。
一般には、老子の思想を根本とし、その上に不老長生を求める神仙術や、符籙(おふだを用いた呪術)・斎醮(亡魂の救済と災厄の除去)、仏教の影響を受けて作られた経典・儀礼など、時代の経過とともに様々な要素が積み重なった宗教とされる[1]。道教は典型的な多神教であり、その概念規定は確立しておらず、さまざまな要素を含んだ宗教である[2]伝説的には、黄帝が開祖で、老子がその教義を述べ、後漢張陵が教祖となって教団が創設されたと語られることが多い[2]

Wikipedia<道教とは

以上の引用から、

  • 道教は老子の思想である。

  • 仏教の影響を受けている。

  • 多神教である。

ということがわかりました。

これは日本の真髄に大きく影響を与えていることがわかります。


■ 理想的な生き方とは何か?

道教を学ぶことで、どのような思考になるのでしょうか?

生きがいは名誉、財産、地位の中になし人間が学んでいくべき理想的な生き方(道)は、日常生活で、世の中の人みんなが、「いい生き方」だといっている生き方ではない。今日まで世の中の人は、成長と拡大を目標として、身を粉にして、汗水たらし、弱肉強食の競争をくり返し、勝ち組として生き残っていく生き方が、いちばん「いい生き方」だと思っている。が、数字ばかりを尊んで愛を忘れ、人情を捨てて、目標達成のために人間が求めるべき最高の功績は、名誉や地位や財産では、けっして、ない。人間が人間として生まれ、こうして生きていられるのは、いったい、なんの力によるものか。自然が人間を生み、育てているのではないのか。自然なくして、人間は一人として生存できない。ならば、もっと深く自然の偉大なる功績に気づき、もう少し自然にさからわない生き方を、学んでいくことが大切なのであろう。

「老子・荘子の言葉100選心がほっとするヒント/境野 勝悟」

この資本主義で生きる中で、忘れていたことは自然の中の人であることです。

確かに自然なくしては生きることができないことがわかりました。

老子は道(TAO)の基本的な考え方として無為自然(むいしぜん)

これこそが、理想的な生き方の基本的な姿勢であり、

本来、自然の中で生きる人間としてなくてはならない考え方です。

■ 強くなる理由

最後に、本書から生き方について、心に残る指針があったので共有します。

男よ、弱き者を守るためにさらに精進せよ重いものは、どっしりとした根っ子となつて、軽い枝や花を支えている。強い者は、なぜに、さらに強くたくましくならなければならないのか。それは弱い者を守り育てるためになのだ。自分だけが強くなって、いい気になろうとするのは、エゴイストである。人間の本来の生き方は、弱肉強食ではない。とくに男は弱い人の人生に花を咲かせるために、大地の中の根のように、太く、たくましく精進をするのである

「老子・荘子の言葉100選心がほっとするヒント/境野 勝悟」

強さとは優しさであり、なぜ強くなるかは「弱い人の人生に花を咲かせるため」のものである。

頭ではわかっていても実践することは容易ではありません。

私の進もうとする道もそれに近づけていきたいものです。

■ 行動宣言

1.無為自然を実践するために朝起きたら歩く

2.弱い人の人生に花を咲かせるために福祉の仕事を続ける。

茶の本 → 茶道 → 道教 

このプロセスから、次回はどのような学びがあるか今は楽しみでなりません。


近くの公園で撮影した空 3月

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