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13歳から鍛える具体と抽象

以前、『具体と抽象/細谷功(著)』を拝読しました。


本書は、具体化する現代において、抽象という概念を復古させる考え方であり、

とてもわかりやすい展開で、具体と抽象の概念について表現されています。

この考え方は、早い段階から養うことが必要だと考え、

娘のために下記の本を購入しました。

本ブログでは、『13歳から鍛える具体と抽象/細谷 功(著)』から引用し、

具体と抽象の概念について整理し、気づきをまとめ行動宣言していきます。

■ それで、「具体と抽象」って何?

それでは、「具体と抽象」とは何でしょうか?

特に、「抽象」とは使う回数も多くないと思います。

本書では、どのように紹介されているでしょうか?

「員体と抽象」という言葉について、「具体的」という言葉であれば、聞いたり使ったりしたことがある人も多いのではないでしょうか。
たとえば、「話があいまいなので具体的にいってください」とか「もう少し具体的な例をあげた方がわかりやすい」といったことです。
具体的とは明確でわかりやすく、だれもが心に描いたり、目に見える形にすることで簡単にイメージができるようなことを指します。
これにくらべると「抽象的」という言葉は、あまり使ったり耳にしたりすることがないのではないかと思います。目に見えて、触ったり写真に振ったりできるものが負体とすれば、反対に抽象は目に見えたり触ったり、五感で感じることができないものです。

たとえば、あいまいでイメージしにくい「概念」のようなものがあてはまります。
ほかにも、「理想」「経済」「セキュリティ」「エネルギー」といった言葉で表現されるものが抽象的なもので、これらは大人になるにつれて理解できるようになって、日常でも使うことが増えてきます。

『13歳から鍛える具体と抽象/細谷 功(著)』

確かに、「抽象」とは概念みたいなものです。

目に見えにくいものだからこそ、使う機会は少なくなっているのでしょうか

■ 勉強もコミュニケーションも変わる

「具体と抽象」は活用している人としていない人とで、大きな差がつきます。
身近な例でいえば、「言葉」と「数」の活用の仕方が大きく変わります。勉強にも大きな影響を与えるし、友だちとのコミュニケーションも大きく変化するでしょう。
生活のすべてに影響がある分、早い段階で学んでおくに越したことはないのです。二度学べば「一生もの」の能力として今後の人生に大きな影響を与えることになるでしょう。


少しだけ補足しておきます。先ほど「空気のことを知らなくても生きていける」といいました。
しかし、火はなぜ燃えるのか?とか地球温暖化はなぜ起きるのか?
といった実は人間の生活に深くかかわることは、空気の構成要素や時間や場所による構成の変化を知ることでその謎を解くことができます。
つまり、「理解しなくても何とかなっているが、実は理解している人としていない人とではとんでもなく差がつく可能性がある」点で、空気と「具体と抽象」は似ているということもできるのです。

『13歳から鍛える具体と抽象/細谷 功(著)』

この引用では、抽象を知ることでの「深み」について書かれています。

「基礎を大切にすると、応用ができるようになる」ということにも似ていますし、

試験を「暗記で捉える人」と「意味を理解する人」とも似ていると感じました。

それは、物事に対する深みのようなものではないでしょうか。

■ 人間の知的能力の正体

ここであらためて「具体」と「抽象」の意味を考えてみます。まず「具体」ですが、「具」は訓読みすれば「具わる」です。
つまり「体」をそなえているものが具体ということになります。「体」は文字通りの「身体」あるいは「実体」のように、そこにものがあるというイメージです。したがって負体というのは「実体をそなえている」といった意味になります。
対して「抽象」の「抽」は「抽(ひ)く」や「抽(ぬ)く」と読むことができますから、「引き出す」とか「抜き出す」といった意味です。そして。「象」は「象徴」や「象形文字」で用いられるように、形にならない特徴、あるいはシンボルといったようなものです。したがって「抽象」の文字通りの意味は「形にならない特徴を抜き出す」となります。
つまり、「見えるもの」を代表とする五感で感じられるものが具体で、そこから「見えない特徴」を抜き出したものが抽象という関係です。
こう考えれば、抽象というのが人間の知的能力の基本となっていることがわかってもらえたでしょうか。
ここで説明した抽象というのは、目に見える具体とセットになって存在するもので、これらの関係を頭の中であやつることが人間の知的能力の正体なのです。

『13歳から鍛える具体と抽象/細谷 功(著)』

ここで大変興味深いことは、抽象が「目にみえる具体セットになって存在する」という引用です。

「猫=具体」と「動物=抽象」はセットであり、

動物を理解することで、猫という生態を理解できるのではないでしょうか。

以上のように、具体と抽象を行き来することが、

人間の知的能力の基礎ということを知った時、思考に深みが出てきたことに気づきました。

■行動宣言

・自社の行なっている事業を抽象的な概念で表現する。

・娘に具体と抽象についての問いかけを行う。

今回も、仕事だけでなく生活そのものに役立つ内容でした。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

これからも学びを共有していきます。


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