那珂湊駅 ひたちなか海浜鉄道
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2024.04.27
今年のゴールデンウィークはなんと10連休を頂、東北旅行に出掛けていた。ここからは勝田駅が、起点であるひたちなか海浜鉄道の駅を全て巡って終点駅の阿字ヶ浦まで行くことにした。ひたちなか海浜鉄道湊線は、茨城県ひたちなか市にある常磐線・勝田駅を起点とし、この駅からおさかな市場で有名な那珂湊を経由して、海水浴場のある阿字ヶ浦まで運行する全長14.3kmという非電化路線で、もともとは茨城交通が運行する路線だったが、利用者減少による赤字を理由に廃線が検討されたが、存続を願う住民らの声によって、第三セクター法人ひたちなか海浜鉄道が設立され運営が引き継がれていた鉄道であった。
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始点の勝田駅から5駅目の同鉄道の中心的駅・那珂湊駅にやってきた。那珂湊駅は、ひたちなか海浜鉄道湊線の駅で、開業当時に建てられた寄せ棟屋根、平屋建ての木造駅舎は、「関東の駅百選」に選ばれている。
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大正2年、勝田〜那珂湊間において開業、全長14.3kmの単線・ローカル線である。
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常磐線の勝田駅までの水産物等物資の輸送目的で誕生した路線で、ここ那珂湊駅が路線内最大の駅であった。
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駅舎からぷラットホームにかかる屋根組みは開業当時のもので時代を感じさせてくれます。
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正面入口から右が事務室、左が待合室になっていて、今日は街のフォークソング愛好家の演奏をやっていた。
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またその一画には、サービスステーションがあり、湊線のグッズが売られていた。
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第3セクターの経営になり、地元応援団の支援もあり乗降客が増えた湊線であった。
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またこの地には、昭和20年に進駐軍から那珂湊への旧日本軍の弾薬の海中投棄が指令され、この駅手前より分岐され港までに臨港線が埋設されていた。3ヶ月ほどで投棄が終了したが、町のメイン道路に強引に埋設された線路内では、漁獲物の輸送用に存置すべきとする人と、危険であるので撤去すべきとする人で二分され、最終的には昭和22年4月29日の那珂湊大火の直後に撤去されていた。現在その面影は何も残されていない。