奥大井湖上駅 大井川鐵道
2024.07.14
次は、大井川鉄道の駅で、是非行ってみたかった話題の駅・奥大井湖上駅へ行こう。駅は、静岡県中部の奥地、奥大井地方の接岨湖にまるで浮かぶように佇む幻想的な駅は、その立地からも秘境駅と称されるほど辺鄙な地にあった。
奥大井湖上駅へは、車で県道388号線の不動トンネルをこえ、右手側に入った道を進んだところに10台ほどの駐車スペース有り、無料で駐車できます。さあ奥大井湖上駅へ向けて歩き始めると、遊歩道はどんどん高さを増し、約130段の階段を上り下りし、歩きやすい靴がベストですよ。
駅へは小さな山を越える感じですが、下りの階段からは接岨湖と真っ赤な鉄橋が見えルと胸の高鳴りが解ります。
歩き始めて5分後に奥大井レインボーブリッジ到着できた。橋には、列車が通過するだけでなく、保守通路と思われる人道路があり、まるで湖の上を歩くような感覚になる。時折、湖から吹きぬける風がとても心地よかったが、湖面からの高さは70mもあり、息をも飲み込んでしまいます。大井川鐵道は、沿線人口の減少などから、2010年代にはその9割をSL乗車を目的とする観光客をメインに集客をし、この奥大井湖上駅もその1つとしての観光用の駅として造られているため、駅周りには民家はもちろん駅に通じる道さえない秘境駅であった。奥大井湖上駅が開業したのは1990年のこと。 国土交通省の長島ダム建設に伴い、井川線の旧路線がダム湖に水没することになり、対岸のより高い位置に線路を付け替えることになり、奥大井湖上駅が作られた。
赤丸の所に旧井川線の鉄橋が残されていた。
奥大井湖上駅にたどり着いた。
駅は1990年に開設され、1面1線の無人駅であり、ホームの一部は湖上の上に張り出し正真正銘の湖上駅であった。
駅には駅舎はなく、駅名の看板とハートの形をしたベンチがあり、この駅は今「ふじのくにエンゼルパワースポット」としても登録され、恋人たちが「愛を確かめ合う場所」、「永遠の愛を誓う場所」にもなっていて、ホームには「ハッピー・ハッピー・ベル」という幸せを呼ぶ鐘があるが、掲示板に掲げられていたポスターの「愛の恋錠」が気になった。
調べてみれば、恋人の日である6月12日を記念して、大井川鐵道の千頭駅、奥泉駅、新金谷駅前プラザロコ売店にて、記念切符付きの「愛の恋錠」が販売開始されていた。
購入した恋錠に二人の名前を書き、恋錠をしっかりとロックすると、その恋は愛が続く限り有効、そして恋の途中下車は無効だそうですよ。恋錠が飾られる期間は、恋も愛もたっぷりと育まれる3年間であった。※記念切符付の恋錠は税込950円。
帰ろうと歩き始めると列車の音が響きだし、急いで駅に舞い戻った。
本日の最終下り列車(15:41)、接岨峡温泉行き普通列車であったが、このときホームには10名ほどの見物客がいたが、残念ながら乗降客は誰一人居ませんでした。
最後は、駅ホームには、無料で利用できる「レイクコテージ奥大井」があり、お手洗いや休憩スペースがあり、2階には見晴らしの良いバルコニーがあり、高い位置から接岨湖や辺りの景色を眺められます。
期間限定で「湖上駅cafe 晴耕雨読」にてオリジナルブレンド珈琲や軽食などを楽しむことができます。
この駅は、度々TV等のロケが行われ、フジテレビの「ザ・ベストハウス123」で「日本の不思議な駅ベスト3」の第1位に選ばれたり、2015年に「サントリー プレミアムBOSS ブラック」の「プレミアム鉄道」編のCMで取り扱われていた。また、2019年に外国人審査によって選出される「クールジャパンアワード」を静岡県内で初めて受賞していた。