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何で私が旧統一教会と知り合ったのか?

ニュースではあまり言われていませんが、自ら旧統一教会の門をたたいたのではなく、私が旧統一教会と接点をもつことになったのは、街中で声をかけられたのがきっかけです。
  
街中で声をかけられたことはありませんか?
「手相を見せてくれませんか?」
と。
 
私は買い物帰りに1人で歩いているところを 池袋で声をかけられました。
  
その街中で声をかける行為を、旧統一教会では“前線”といい、池袋や新宿、有楽町、などで当時は活動していました。
 
「手相の勉強をしています‥」
と声を何人にもかけ続け、その声掛けで止まってくれた人の手相をみるのですが、実のところ手相の勉強はしていません。
 
止まってくれた人の悩みを、手相というツールを使って聞き出すのです。
  
・どこに住んでいるのか
・仕事は何をしているのか
・悩みはないか
などなど‥
  
なぜ手相か?と言うと、手相はそういったことを聞き出しやすいからです。
 
私の場合、旧統一教会の青年部の活動だったで、結婚している人が止まってくれた場合は、適当に話をして別れます。
また、友達と待ち合わせや彼氏と待ち合わせなどの場合も同様です。
なぜならこの人たちは、その後が決まらないので適当に話をして別れます。
お金のない人、同棲してる人も同様。
そうやって止まってくれる人にもふるいをかけているんですね。
 
手相をみながら話をしているともう1人
「私も勉強しているので見せてくれませんか?」
と声をかけ人が入ってきます。
そこからは見極めるように2人で話を聞きます。
 
条件がクリアされ、この人いけるかも?となると
「本当に悩みが深いなら、私の先生に見てもらいませんか?」
と話を切り出されます。
 
この切り出しがめっちゃ緊張するんだよね、言う側は。断られることが多いから。
 
私の場合、西日暮里にある自己啓発センターみたいところで、姓名判断をみてもらう事ができるという話をされました。
 
 「見てもらいたい」
という話になると、最初に声を掛けた方が
「先生に電話してきてもいいですか?確認してみます」
と言って、電話をかけるためにその場から抜けます。
だからその人がいなくならないように、2人目の人が入ってくるんですね。
1人で待つのは不安だから。
 
本当に本部に電話をしている場合もあるけど、活動場所に隊長と呼ばれる人が来ている時は、その人の所に行き、
 
・年齢
・どんな悩みがあるのか
・仕事はなにか
・お金はあるのか
・本人は変わりたいと思っているのか
 といった話をします。
  
姓名判断をみたあとに、自己啓発を勧められるのでお金の面は必須。
そのお金を払うことができるのか?学生の場合は、どう工面するのか?まで街頭で確認します。
 
私の場合、親子関係で悩んでいて結婚なんて無理と思っていたし、当時彼氏もいたけど、本音を表現することが上手くできない、悩みを持っていました。
また周りからもちょっと浮いた存在で、職場の人間関係に悩んでいました。
変わりたいと思っていたけど、どうしていいかわからない中にいたので、
「変われますよ」
と言われた時は、嬉しかった気持ちがあります。
お金の問題も社会人でしたから、クリアされ、西日暮里に行くことになりました。
   

「手相を見せてください」
と声をかける活動を当時は”前線”といい、1時間ぐらい活動したら集まって、また声をかけ‥ということを繰り返します。
なかなか人が止まってくれないと気持ちは凹むものです。
士気が低い場合は、歌を歌ったり、場合によっては夜中まで行うこともありました。
 
青年部だったので、基本、土曜日は午後、日曜日は礼拝後なので昼から活動していました。
 
姓名判断をみてもらうために場所を移動することを、“動員”と言っていました。
  
西日暮里では、先生と呼ばれる人が出てきて話を聞いてくれ、
「変わりたいならここでやる自己啓発のセミナーに通ってみないか」
と言われて、私は即決に近かったように思います。
 
自己啓発の話をした後に、だいたいの人は悩むので、そこで最初に声をかけた人が話に行き
「やったほうがいいよ」
というプッシュに入ります。
まぁ、プッシュしても、自己啓発セミナーに参加しない人もいますけど。
そのあと、姓名判断をみて、契約する人は契約して終了になります。
 
ちなみに最初に声をかけた方を“霊の親”と言います。
私の霊の親は、合同結婚式を経て来年に韓国に嫁ぐことが決まっていて
「もう霊の子はできないかも」
と思っている時に、私に出会ったようです。
 
ただね、紹介される自己啓発セミナーも普通の人は3ヶ月ぐらいで終わるのですが、私は途中行くのが面倒臭くなり行かなくなり、何を思ったのか突然、最後までやろうと思って、また行きだして‥‥
トータルで1年近くかかったんですね。
 
なので、霊の親は
「もうあなたは(私のこと)繋がらないんだと思ったわ」
と最後にびっくりされたのを覚えています。
この時から落ちこぼれちゃんだったみたい。

私が入信したのを見届けて、霊の親は韓国にお嫁に行きました。
まぁ、2回ぐらい手紙を貰った記憶があるかなぁ。今、どうなっているんだろう‥とたまに思うけど、もう顔も忘れてしまいました。

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