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魂(たま)散歩14.5歩目。軍人さんの人生の振り返り。

●軍人さんの人生の振り返りについて


「私は、幼い頃から良くも悪くも素直だったのだと思います。自分で自分自身がどうなのか、というのを考えたり感じるよりも先に、周囲の人々からの評価をそのまま鵜呑みにしていました」

「周囲の人々の評価を鵜呑みにしていたために、私は、自分が立っている場所も、立ちたいと思っている場所も自分自身で考えてこなかったように思います。それが、若い頃の私にとっては『自分が認められないのは、周囲の目が、評価が間違っているからだ』という間違った認識を抱きしめ続ける原因になっていたように感じます」

「若い頃の私は、自分に向いているかどうかを考えず、周囲からの話や噂だけを頼りに色々なものに挑戦し、そして挫折をたくさん味わったような気がします。そこから『これは、自分にどう影響を与えたのか』という視点を持つことが出来ずに、ただひたすらいじけ続けていた気がします」

「あの頃の友人たちもそうでした。当時の私と同じように『周囲からの評価や噂だけを真実』とし、自分たちが『どう在りたいのか、そのためにどうしたいのか』という視点を持てず、ただ、嘆きあっているだけだったな、と今になると思ってしまいます」

「国境への行軍は、そんな自分を見つめ直す良い機会になったと思います。始めは元気で皆、軽口を叩きながら歩いていましたが、それが何週間と続くと気力や体力が失われ『ただ、歩く』という状態になっていきます。その時に、歩くこと以外の思考が無くなっていったり、余計なことをあまり考えなくなったため、私の場合はずっと自分の考えている言葉や感情を眺めていた気がします」

「行軍中に人が減ってくると、自然と今まで見えなかった人たちも見えるようになっていきました。すると、同じ一兵卒であっても、キチンと上官の話を聞いていたり、自分で情報を集めていたりしている人とそうではない人の差などがなんとなくわかるようになっていきました」

「自分で情報を集め、自分で考えることの出来る人たちは、私とは違う視点を持っていましたし、とても新鮮でした。思えば、あの体験と発見が、国境の駐屯地で私を大いに助けてくれた気がします」

「私の最後はとても急なものでしたが、最後の日々はやりたいことがたくさん出来て充実した日々だったため、悪くない人生だったのだと思います。ただ、何かを成し遂げるような経験が自分の中で出来なかったのは、本当に残念に思います」

……ということでした。
軍人さんは、狩りをするための弓矢を左側に担ぎ、右側には冊子と筆を持った状態で、嬉しそうに何度もこちらを振り返り、「話を聞いてくれてありがとう」と声をかけたり、手を振りながら光のモヤの中へと溶けて行かれました。

軍人さんがご依頼者様へ、個別に宛てたメッセージがとても印象的な霊視となっておりました。

「自分の人生において、主役は自分しかいない」

「あなたはどんな物語の主人公になりたいと考えていますか?」

(本当はもっと深く考えさせれるメッセージでしたが、シンプルにするとこんな感じでした)

私は、過去世の鑑定に携わらせていただいてから、様々な人生を拝見させてもらっているので、どんな人生であっても、それぞれにドラマがあり、1つの立派な物語になっている…と感じています。

ですが、その過程にいる時には「自分自身が主人公」という気持ちには中々なれないのかもしれません。

「自分の人生をどんな物語にして行きたいのか」

その言葉を聞いて、自分の人生をどんなものにして行きたいのか、振り返る機会をもらった気持ちになりましたよ。

今回はこのへんで。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

とよみ。

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