次々とチャンスをつかめる人は何が違うのか?『THINK FUTURE 「未来」から逆算する生き方』
みなさんは、20年後の自分をイメージできますか? 例えばどんな見た目で、どんな暮らしをしているでしょうか。そしてそのイメージは、どのくらい「なりたい自分」とマッチしているでしょうか。
「将来こうなりたい」という希望はあるけれど、今の自分のままでそれが叶うとは思えない――。こんな悩みを抱えている人が「なりたい自分」になるための一冊、『THINK FUTURE 「未来」から逆算する生き方』をご紹介します。
「未来の自分」は「赤の他人」?
まず最初に、ある実験を紹介します。こんな内容の実験です。
グループ1の被験者が飲んでもいいと回答した「まずい液体」の量は、平均で大さじ3杯でした。
では、グループ2やグループ3の被験者はどのように回答したと思いますか?
答えは、どちらも平均2分の1カップ(大さじ8杯程度)です。
グループ1を「今の自分」、グループ2を「未来の自分」、グループ3を「他人」にそれぞれ置き換えてみてください。
この実験から、私たちは「未来の自分」をまるで他人のように扱っていることがわかります。
「未来の自分」と「今の自分」のギャップを埋める
そもそも「未来の自分」とは何者なのでしょうか?何年後であっても「自分は自分」であることに変わりはないと思うかもしれません。しかし、著者は違った見方を提示します。
それは、「人というのは1つの核としての自己から成り立つのではなく、複数の自己の集合体である」というものです。
今日もがんばろうと思う朝の顔、ついつい夜更かししてスマホを見る夜の顔。人には様々な顔があり、それらがどう変化して未来の自分を構成するのか、予想するのは至難の業です。
ここでもう一つ実験を紹介します。無表情の被験者を撮影して写真加工アプリで老化したアバター(被験者の分身)を作成し、それを被験者に見せるというものです。
老化したアバターを見た被験者は、他人のように感じていた「未来の自分」を、自分自身として認識したのです。
この実験から「未来の自分」を具体的にイメージすることが人の行動を変えることがわかります。
「未来」から逆算して「なりたい自分」になる
「未来の自分」をイメージすることで行動が変わるなら、それを応用して「なりたい自分」に近づけると思いませんか?
つまり、未来から逆算して「今の自分」の行動を見直し、「未来の自分」と「今の自分」のギャップを埋めていくのです。
本書では、様々なデータや実験結果を紹介しながら、その具体的な方法を解説しています。
みなさんも、未来から逆算して「なりたい自分」になるためのヒントを覗いてみませんか?