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「お金の不安や疑問」を楽しく解説! 『きみのお金は誰のため』

今回は、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」の総合1位を獲得した『きみのお金は誰のため』をピックアップします。

SNSや書店でも話題の本書は、発売から約4ヶ月が経ち、おかげさまで15万部を突破しました。

食品・電気代の値上がりや、老後2000万円問題など、お金に関わる疑問や不安を抱えている人は多いのではないかと思います。この本では、そんな「お金の不安や疑問」を小説仕立てで、楽しく解説していきます。

ボスが教える3つの謎を紐解き、お金の常識を覆す!

中学2年生の「優斗」と外資系金融トレーダーの「七海」が伝説の投資家「ボス」と出会い、お金の正体について学んでいく物語です。

ある時、「ボス」が二人の前のテーブルに積み始めたのは紛れもない百万円の札束でした。ボスは、最後の札束を積み上げてできた1億円を「しょせんは10キロの紙切れ」と言い放ちます。

お金の正体を理解することを条件に、この1億円を受け取ってくれる人を探しているというボス。
次の3つの謎を理解すれば、お金の正体が理解できるというのです。

3つのお金の謎
1、お金自体には価値がない
2、お金で解決できる問題はない
3、みんなでお金を貯めても意味がない

いかがでしょうか。お金そのものに価値があり、お金があれば大抵の問題は解決できて、将来のためにお金を貯める必要がある…そう思っている方は多いのではないでしょうか。

この3つの謎を少しずつ紐解いていくと、そんなお金の常識は覆えされていきます

お金の本当の役割とは?

ここでは、2つめの謎「お金で解決できる問題はない」について少しだけ考えてみます。

たとえば、無人島に移り住むことを考えてみた場合、そもそもお金を持っていくでしょうか。
お金という紙切れが無人島で効力を発揮できそうには思えません。なぜなら、“無人島”ですから、働いている人がいないからです。

お金を使う時に受け取ってくれる人がいる。働いてくれる人がいるから問題が解決するのです。

では、ドーナツ屋さんがドーナツをつくって売る場合を例に、考えてみましょう。

ドーナツ屋さんがドーナツを作るのには、材料の小麦粉を購入する必要があります。例えば小麦粉工場から小麦粉を購入しているとしましょう。小麦粉工場で働く人がいるから、お金が問題を解決します。そして、その小麦粉は小麦農家の労働によって作られています

それぞれの視点だと、お金と物が交換できたように思えます。ところが実際は、お金が次々に流れていって、ドーナツ屋、小麦粉工場、小麦農家で働く人が受け取っているということ。やはり問題を解決しているのは、お金ではなく働いている人たちなのです。

このように、当たり前なようで、当たり前ではないことに気づかせてくれるのが本書の魅力です。

所得、投資、貯金だけじゃない「お金の本質」を学べる書

将来への不安に備えた貯蓄や、投資などももちろん大切です。しかし、誰かに問題を解決してもらうためにどうやってお金を増やすか、よりも「自分は、誰のどんな問題を解決できるのか」を考えることが大切なのです。その結果として、お金がもらえるということです。

ストーリー仕立てで分かりやすく、お金の教養を学ぶことができる本書。今からでも遅くありません。この本を読んで、分かったつもりになっている「お金」について根本から見直してみませんか?

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