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公認心理師の倫理的姿勢

○ クライエントを理解しようとする「姿勢」

「クライエントが体験していることを真にわかろうとする」ことは簡単ではない。

 言葉の意味から「想像することをイメージ」できても、それは支援者の体験や知識からの想像であって、真ではない。というところからのスタートであって「言葉」として発している「思い」は様々。

「わかった」と思ったが「わかっていなかった」ということの体感から、丁寧にわかろうとする姿勢が身に付いていく。わからなくて失敗した、というよりは「どうしたらわかるか」を追求していく姿勢が大切なのですね。
 「相談に来るまで、とても勇気を持って来てくれた」とここまで、たどり着くまでの過程を思うようにしている。
 心理的支援を必要とする方の「言葉」として訴えていることが「真」ではなく「いまなぜここにいるのか」「今なぜこの話をしているのか」などを感じてみることによって「全体像が実感を伴って理解できるようになる」のだという。

○ 潜在している可能性を見出そうとする姿勢

「エンパワメント」することと関連させて考えられるだろうか。
支援を求めている「自分で困ったを表現できる」かたでも、表面的に見えない部分を想像し「問題ばかりにとらわれず」クライエントが可能性を見いだせるように資源や長所を発揮できるように徹底的に考える姿勢が心理アセスメントに必要であるといえる。
 これはSW(ソーシャルワーカー)としても大切な姿勢である。
現に以下のような課題がある。

希望やストレングスよりも、病理・欠損モデルに基づいて「クライエントは何ができないか」「何が問題か」を探る面接を展開すること、直線的因果関係を探しがちであること、偏見による立ち入らない忌避ラインを設定することがあると言われており意識しているところでもある。

○ アセスメントツールを使いこなす力

 心理検査の技能が未熟なために、標準データとの比較が出来なかったり、誤った手順で得られたデータになってしまうことがある。また、手際の悪さから被検者を必要以上に疲弊させてしまったりする可能性があり、取り返しのつかない不利益を与えてしまいかねない。
「マニュアル通りの手順が苦労せずにこなせるようになり、初めて観察する余裕ができるだろう」
 知能検査や質問紙法では、数量的な情報のみならず、観察に基づく「質的な情報」に目を向けることが有用な示唆を与えてくれるとある。
 同じ知能検査指数の二人がいたとしても、その指数に至る状態、状況は違う。
生活の中で体験する困難、そして支援のあり方はそれぞれ全く異なる。ここに関しては生活を観られる視点から、現在の被検者を重ね合わせ「ICF」の視点など活用しながら「個」を観ることが大切だと感じるところです。

○ クライエントを「立体的に描き出せるよう」熟考すること

 検査場面で得られた情報が、クライエントの日常生活のなかでどのように現れてくるかをありありと思い描くことができて、はじめて「心理的支援に役立つ」アセスメントができる。

検査結果だけでひとを判断しないこと。

「病気を見て人を見ず」にならないようにということにも共通点がありそうですね。

○ 保健医療、福祉、教育そのほかの分野における公認心理師の具体的な業務


保健・医療分野
→グループアプローチとしてデイケア、SST、レクリエーションなど
教育活動や福祉分野
→コンサルテーション
教育分野
→スクールカウンセラーや公立教育相談所
司法・犯罪分野
→法務省関連、裁判所関連、厚生労働省関連、警察関連
産業・労働分野
→メンタルヘルス、職場組織への対応など
試験内容としては「虐待」の可能性がある場合対しての通告、通報についてが出題されている。


〈参考文献〉
*公認心理師実践ガイダンス1「心理的アセスメント」
*公認心理師必携テキスト

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