羽広げるイチョウ
こんばんは。日優です。
今日は久しぶりに絵を描いたので、そのことについて書こうと思います。
季節感のあるものを描きたかったので、家の周辺に落ちていたイチョウを拾いました。
イチョウの扇部分をどうやって縁取ろうか、違う色をした葉の色をどうやって色づけようか、と描く前から考えるだけでわくわくしていました。
鉛筆での下書きも苦労しましたが、一番難しかったのは影の落とし方です。
イチョウどうしが重なった時にできた影を、下にあるイチョウの色を失わずに表現するには、どうしたらいいんだろう?
始めは、灰色をイチョウの色と足して試してみると、こげ茶になり下のイチョウの色があいまいになってしまいました。灰色だけだと、無機質なコントラストになってしまい、立体感がなくなってしまいました。
影があるということを、絵を見た瞬間にわかってもらうにはどうしたらいいのかな?と悩みました。それと同時に、考えるのが楽しかったです。
そして、個人的に納得のいく方法が見つかりました。
灰色とイチョウ色を作り、水分をたくさん含ませる。影の部分に塗って、3秒後にティッシュで水分をふき取る。そうすると、灰色の線がうすく影を縁取って、影の内側は少し暗く、だけどイチョウの色が残っていました。
こんな感じ。
水彩画は色を重ねて深みを出したり、水分の動きが絵全体の空気をつくっているようで楽しかったです。
イチョウ独特の葉の形や、細かい葉脈(?)も上手く筆で活かせたのが、今回の絵のポイントです。改めて絵が好きだなあと感じました。
絵を祖母に見せると、与謝野晶子の俳句を詠んでくれました。
──金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の岡に
そのお返しに、私も詠んでみました(恥ずかしいですが)
──羽広げ 冬晴れのそらを 仰ぎ見て 天は高いぞ 銀杏の木
イチョウを子鳥と表現している部分が好きだったので、それにならってみました。俳句知識ゼロなので本当に素人俳句でお恥ずかしい限りですが。。
次回はどんな絵を描こうかまだ決まっていませんが、色の表現方法など試行錯誤できる時間がとても心地良いので、もう少し複雑な絵を描いてみたいと思います。
今日はこの辺で。では!