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第1回 食品としての塩            ~食品表示からみる塩~

私たちの食生活にとても身近である塩。
自宅のキッチンや飲食店の調味料など、どこにでも「食塩」を
見かけるのではないでしょうか?
お料理される方は、下ごしらえに使ったり、下味をつけたり、
塩抜きすることもあれば、味を調えるために使用することもありますね。
そんな身近な塩のことどれくらい知っていますか?


食塩

食塩のパッケージを眺めてみた

いつもご使用になっている食塩のパッケージ裏面を見てみてください。
最近は原材料表示が浸透してきて「海水」「天日海塩」と書かれるもの
が増えてきました。
原材料とはその名の通り、塩の原料となったものです。

海水100g中に2.8gのNaClが存在している。
橋本壽夫(著) 塩の事典 2009年2月発行 東京堂出版 より改変

海の成分と塩の成分

では、水を除いた海水の成分は何か?というと
90%以上が「塩化ナトリウム(NaCl)」になります。
水分を蒸発させたり、精製したりして、食卓に上がる食塩は作られています。

表示義務のある栄養成分名としては、
「ナトリウム」を換算した「食塩相当量」で示されます。
併記して「ナトリウム(Na)」を表示している商品もありますね。

先ほど”換算”と申し上げました。
そう、「ナトリウム量」≠「食塩相当量」なんです。
日本国内では、ナトリウム(Na)から、以下の換算式で「食塩相当量」を算出することができます。

念のために申し上げると、この換算式は、日本の場合です。
海外だと換算係数が違うので、輸出入に関わる方はご注意ください。

食材の塩分

塩分は食材にも含まれている

私は、よく卵料理をイメージします。
あなたは、卵焼きにひとつまみの塩を入れますか?
ゆで卵は塩をかけて食べますか?

実は卵には100gあたり0.3~0.4gの塩分がすでに含まれています。鶏肉が100gあたり0.1~0.2gなので、単純に2倍あります。
バターも合わせて料理に使うと10gあたり0.15gの塩分が加算されることになります。
味を調えるくらいにして、入れすぎには注意したいところです。

次回「自然の中の塩、からだの中の塩」

第2回は、「自然の中の塩、からだの中の塩」について投稿します。

週1回の投稿を目指していますので、興味がある方はどうぞお付き合いくださいませ。
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