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【参加レポート】移住者交流会「移住のそのご」in 富山市(2022/11/26)
とやま移住note管理者スタッフの一人「M」と申します。
11月26日に開催された、第3回移住者交流会の模様をお伝えします。
【参考】
第1回交流会(立山町開催)のレポートはこちらから
第2回交流会(南砺市開催)のレポートはこちらから
第3回の会場は、今年10月28日にグランドオープンした、富山市にある富山県創業支援センター/創業・移住促進住宅(以下、愛称:SCOP TOYAMA)です。
SCOP TOYAMAは、もともと空き家となっていた県職員住宅を、高校生のリノベーションプランをもとに改修したもの。コワーキングスペースやシェアオフィス、イベントスペース等を擁する創業支援センター1棟と、移住者が快適に住まうアパートメント、シェアハウスを擁する創業・移住促進住宅2棟からなる施設です。
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冒頭、富山県地方創生移住交流課福島参事より、ご挨拶と施設の説明がありました。
「本日の会場のSCOP TOYAMAは住居棟があり、コワーキングスペースやシェアオフィスといった色々な設備を兼ね備えるほか、こういった交流をはかる場としても利用できます。ぜひ、皆さんで情報交換や交流を深めていただけたらと思います。」
そして、本日のゲストのお2人。ワークショップの講師を務めていただく、野菜ソムリエの田中美弥さんと玄米専門家のMr.玄米さんです。大阪ご出身のお2人で、賑やかなワークショップになりそうです。
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本日の流れ。
SCOP TOYAMA見学
SCOP TOYAMAの住居棟の運営を行っている、シェアライフ富山の代表の姫野さん、同社スタッフであり、住居棟のコミュニティマネージャーである澤永さん、岡﨑さんのお三方に館内をご紹介いただきます。3グループに分かれ、見学スタート。
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3棟ある施設の中で、真ん中に位置する創業支援センターには、コワーキングスペースやシェアオフィスといった設備があります。契約者が使用することのできるキッチン付きリビングスペースや、リラックススペースなどもあります。
両側の窓からは、住居棟である東棟と西棟が見えます。
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次は、田中美弥さんと玄米専門家のMr.玄米さんのワークショップです。
野菜ソムリエ上級プロ 田中美弥さんのワークショップ
大阪出身の田中さん、とても軽快なテンポでスタートしました。
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ホワイトボードに富山県の地図が貼られています。富山県でおなじみの野菜や果物の素敵なイラストが用意されています。
まず最初に、皆さんがどの市町村から来られたか、お名前を貼っていきました。富山市で開催ということで、今回は富山市民の方が多いようです。
色々な野菜や果物が県内のどこで生産されているか、クイズ形式で白い地図に貼っていきます。知らなかったことや意外なこと、産地を通して富山を知ることができました。
夏の朝、車がたくさん並んでいるという「まぼろしのスイカ」が売られている直売所も教えていただきました。
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ここで「えごま」を取り出す田中さん。
えごまの産地は富山市であり、田中さんは富山市のえごまの6次産業化プロジェクトにも携わっています。
もともとは立山町や南砺市で、報恩講の料理に用いられていたえごまは、とにかく身体によい食材。富山市荏原(えばら)のようにえごまと関連する地名もあるなど、富山は昔からえごまと縁が深いそうです。
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20種類以上の果物・野菜の産地あてクイズをこのような感じで貼り終えました。
「なんもないちゃ」と富山の人は言うけれど、富山にはおいしいものがいっぱいあります、と田中さん。
次は、
Mr.玄米さんの玄米講座
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大阪出身で、アメリカ、東京と大都市を渡り歩いてきたMr.玄米さん。そんななか、富山への移住の決め手は、お水がおいしい、土もおいしい(食べてみたそうです!?)場所だったからとのこと。移住1年目にして富山生活を楽しんでらっしゃいます。自然栽培という栽培方法にほれ込み、目指しているのは、柔らかくて食べやすい玄米なのだそうです。
Mr.玄米さんが作ったおいしい玄米おにぎりを試食しながら、Mr.玄米さんのこれまでの人生や、玄米への熱い思いをお聞きしました。ざっくばらんなお話を聞くことができ、玄米の魅力が伝わってきました。
一口サイズ50グラム2種を試食。
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①コシヒカリ自然栽培、塩なし。
24時間常温で浸水させて発芽させている。
②ゴールドの印がついているほうはMr.玄米として出しているおにぎり。
在来種のうるち米と、もち米を使用し、塩入り。
一口ずつ交互に食べてみると、味の違いも分かります。参加されたお子さんから「おいしい!」の声が聞こえてきました!子供たちは正直。Mr.玄米さんは月1回幼稚園にも行っているそうですが、お子様たちがパクパク食べている様子を見て、お母さんたちもいい顔をしてくれるのだそうです。
美味しく食べるコツ、ふっくらモチモチにするには、浸水時間、圧力鍋の使い方などいろいろあります。
「玄米食にはまったならMr.玄米を頼ってください!そして、食を整えてみると、運動するにも良い。そのために玄米は一つの手段ですので、おにぎり買いに来てくださいね!」とのことでした。
キッチン花水木さんによるランチ、はちみつやさんのスペシャルドリンク
充実のワークショップの後には、いよいよ2階に上がって、ランチタイム。
県地方創生局 南里局長のご挨拶に続き、本日のランチを担当したキッチン花水木の田中さんがメニューの説明をして下さいました。
「富山は街中から30分圏内で海も山も素晴らしい環境の色々な食材が手に入る場所で、毎年毎年、旬な食材を追いかけるだけでも、忙しく楽しく、毎日料理させていただいています。本日、野菜は全てオール富山。魚はさわらで、自家製の塩こうじマスタードとえごまを散らしています。カリフラワーのスパイスの効いた料理や、里芋の下にはクリームチーズとハーブのディップが添えてあり、そしてバイ貝、ニンジンのサラダ、春と秋に生えているクレソン。汁物は、今、山で採れるなめこや、栽培したシイタケを入れ、ジビエのイノシシでだしで作ったきのこ汁です。」まさに富山づくし。
そして、Mr.玄米さんより、特製のえごま入りのおにぎりもいただきました。
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ハチミツのドリンクで乾杯!
富山市にあるはちみつやさんがカウンターでドリンクを作って下さいました。
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食事の途中に皆さんで簡単な自己紹介。お名前や出身地、今回参加しようと思った理由を伺いました。
移住のきっかけは、富山にピンときた方や、お仕事をきっかけに、立山に感動した、結婚後に移住された方など、様々です。
対話タイム
対話タイムからは新田県知事も参加し、皆さんと交流されました。
最初に先輩移住者4名の方(田中さん、Mr.玄米さん、SCOP TOYAMA住居棟コミュニティマネージャー澤永さん、岡﨑さん)に移住の経緯やおすすめのお店を伺いました。
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「最初は富山を好きではなかったが、いい所を見始めたら、見える景色が変わった」、「都会に出た若者たちが富山の豊かな環境を再認識できるよう、移住者目線で伝えていきたい」「地域の仲間と共に生きる暮らし方を求め、富山に来た」等、印象的なお話を伺うことができました。
さて、参加者の皆さんで対話タイムです。
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途中で席替えも行いながら、リラックスした雰囲気で、以下のテーマでお話しました。
<移住後に感じたギャップや驚いたこと>
・融雪装置があり、雪道が思っていたより運転しやすかった。お嫁に来たら「針歳暮(はりせいぼ)」という風習があり、近所にお餅を配った等。
<富山の文化や風習について感じること>
お祭りが盛んなのが印象的。南砺市に「土徳(どとく)」の精神が残っていること。子供の通学時、スキーウェアを着させ、通学させることがある。(冬の)靴を買うなら、富山で買った方が良いとアドバイスされた(地域にあった長靴が売られているようだ)。
<移住後に新しく始めたこと、始めたいこと>
運転を始めた。自然農法を始めたい。逆に色々なことをやめて、スッキリした。今を充実させる(大事にする)生き方を始めた。山登りを始めた。魚をさばき始めた等。
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グラレコも描かれ、皆さん意見交換しながら交流を深め、対話タイム終了です。
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交流会の最後に新田知事よりひとことがありました。
「移住される方からのご意見を聞くなかで、移住後の交流の場が少ないことが分かり、今回このような場を設けました。皆さん、いかがでしたか? 地元の人にとっては当たり前のことも、移住者目線では感激していただいていたり、富山県民にとっても改めて富山の良さを知る機会となり、こういった交流は大切だなと感じました。今、富山県は皆のウェルビーイングを上げるということを政策の一つとして挙げ、皆さんが幸せになる県を目指しています。今日のこうした交流の機会も、ウェルビーイングを感じられるひとつかもしれません。ぜひ皆さんの仲間にも、富山のいいところを伝えていって下さい。」
富山市に新たにオープンしたSCOP TOYAMA。
今回、明るいゲストのトークあり、新たな出会いや再会もあり、とてもアットホームな幸せ感アップの交流会でした。
次回は、12/10(土)黒部市での開催!ぜひお気軽にご参加下さいね!
ご参加の皆さんで記念撮影を行いました。
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写真に入らずに、ご参加いただくことも可能ですよ。
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