#17 ゆめちゃんは女王様になってしまわれた
ゆめちゃんをお迎えしてから、どんな遊びが好きかとか、どういう場所ならくつろげるかとか、本を参考にしながらいろいろ試しました。
おかげで少しずつゆめちゃんのお気に入りがわかり、距離を縮めることができたと思います。
ゆめちゃんは当初から賢かったのですが、成長するにつれ、ますますいろんな面を見せてくれるように。
今回はその中の、ちょっと「ん?」と思うようなエピソードを集めてみました。
私たちが用意した以外の場所で、ゆめちゃんのお気に入りとなったのはまずは窓辺。外を眺めて雀を見たり、下を通る人を眺めていたり。
窓を開けた日は、人の話し声に耳を傾けているように思えました。
犬の頭脳は2歳児くらいだと聞いたことがあります。ゆめちゃんは私たちの言葉をよく理解しているから、きっともう少し上だよねと、勝手に思っています(笑)
そして、いくつかのお昼寝の場所。洗濯機の上やら本棚の上やら、想定してはいなかったところでも気持ち良さそうに寝ています。
季節によって、変えているようです。猫は快適に過ごせる場所をよく知っていますね。
ある時、寝ている姿が可愛くて、写真に撮ろうとガラケーを取りに行って戻ると、もう降りてしまっていました。
あーあ、残念。次は撮るゾ! と、ガラケーを離さないようにしていると、すぐにチャンスは巡ってきました。けれども・・・
シャッターを押した瞬間に寝返り!
白と灰色と黒の変な線が伸びているだけの、何が映っているのか、人には絶対判らないような写真・・・!
何度か挑戦しましたが、なかなかいい写真は撮れません。
初めは偶然かと思っていたのですが。
いや・・・これは私の動向に気づいて、顔を背けたり逃げたりしているな、と気づきました。
もしかして、写真に撮られたくない?
もし私がゆめちゃんの立場だったら、確かに寝顔なんて撮られたくはないな・・・
十分熟睡してからそっと撮ることにしよう ( 私も簡単には諦めません!)
そして、段ボール箱や紙袋の中も大好きな場所です。
届いた荷物を出して、箱を放置していようものなら、すぐに入ってしまいます。
段ボール箱ではガラケーを取り出すとすぐに逃げてしまいますが、紙袋に入った時は逃げ場がなく、なんとか撮れました。
けれどもゆめちゃんは撮られたくなかったようで、尻尾の先を膨らませて「ニャー!」
じゃましないで!
尻尾で床をバシバシ叩かれ、怒られてしまいました💧
うん、これはやっぱり、撮られたくないんだね!
撮りたいのに、撮りたいのに・・・! でも嫌われたくないし・・・(泣)
そして、更なる変化が。
お迎えした頃は、「ごはんよ」と呼ぶと嬉しそうに、「ニャ、ニャーン♪」ご、はーん ♪
て感じで近寄って、側にお座りして待ってくれていました。
「言葉がわかるんだね、すごいねゆめちゃん!」
慣れてきたら、ごはんの時間になると呼ぶ前に、いつもの場所でお座りして待ち構えるように。
「え! ゆめちゃん時間がわかるの?」
「ゆめは天才だ!」と、弟は絶讃していました。
動物にも体内時計が存在するということを知る前に、ゆめちゃんから教えてもらって感動していたのですが・・・
自由に好きな場所で過ごすようになってくると、ごはんに呼んでもすぐに近寄って来ないことが増えました。
ごはんは、わたくしのもとにもってくるのです
わたくしのいるところが、しょくじのばしょとこころえなさい
何度呼んでも、ゆめちゃんは動こうとしません。
根負けして、日によって変わる場所に、ごはんを持って行くようになりました。
そして。
TVを見ている時に膝の上に来ると・・・
なでなさい
はいはい、て感じでゆめちゃんの方は見ずに、TVを見ながら撫でていると。
パシン! と肉球パンチが飛んできました・・・
みがはいってない! わたくしをみて、なでることにしゅうちゅうしなさい!
白状しますと、確かにTVドラマがクライマックスで、身の入ってない撫で方でしたが、まさか看破されるとは夢にも思いませんでした💦
「失礼致しました・・・!」
その賢さに感心するばかりの弟に聞くと、自分は適当に撫でてないから怒られたことはない、とのこと。更には。
「似合うな、ゆめの女王様」
・・・・・・そっち? いいの? 女王様で 💧
「バラの鉢植え引きずったり、屋根に上がったり、危険なことさえしなければ別に。似合ってるし」
・・・弟、侮り難し 💧
「・・・参りました・・・」
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
参考書籍:ねこのきもち (株)ベネッセコーポレーション