コンセントキャップ誤飲疑惑事件
赤ちゃんのいる生活で心配事といえば誤飲だ。
何かを赤ちゃんが誤飲すると最悪の場合死んでしまう。もしくは手術とかして異物を体内から取り出すことになる。子どもを持つ親であれば、想像しただけで心拍数が上がってしまう。
我が家でも子どもが誤飲した疑惑が発生した。
いつもあるはずのコンセントキャップがないのだ。子どもがつかまり立ちをよくする壁にコンセントがあり、電気でビリっとなるのも危険なのでコンセントにプラスチック製の市販のキャップを差し込んでいたずらしないようにしていた。
上下2つあるので、コンセントキャップは2つある。しかし、ある日仕事から帰ると下の1つがない。朝私がコンセントを使ったあと確実にキャップを差し込んだ覚えがあったので、「コンセントキャップが一つないけどどうした?」と妻に聞いたら「私は使ってないから、わからない。子どもがその辺で遊んでいた」と言うではないか。
コンセントキャップはどこへいったのだろうか。もしかして子どもが飲み込んだ・・・?
緊急事態である。でもその割に子どもは通常営業で「あぱ」とか「あてぃ」とか元気よくしゃべり、床に好きなだけおもちゃを散らかして遊び回っている。異物を飲み込んだ感は全くない。
と言うことは、子どもが遊んでいる時に何処かへ放り投げたか?と言うことで、家中を探し回る。冷蔵庫の下とか、洗濯機の下とか、テレビの周りとか、散々探した。だけど出てこない。
ないってことは、やっぱり子どもが飲み込んだのだろうか。しかし、相変わらず子どもは超元気で親の心配をよそに笑顔を振りまいている。
スマホで誤飲のことについて調べても子どもが無症状で飲み込んだ事実がなければ医師も何も判断できないので、病院に行くのは保留にした。世間はコロナで大騒ぎだから、病院に行って別の病気をもらってきても困る。
埒が明かないのでとりあえずその日の夜は寝ることにした。
次の日、子どもの息が止まっていたらどうしようと心配しながら子どもの顔をみるとすやすや寝ている。やっぱり飲み込んでいないのだろうか。でもキャップはいまだに出てこない。
仕事で、日中家を空けているので、妻から子どもの様子が急に変わったとか連絡がきたらどうしようとか考えていたのだが、その連絡もなかった。
仕事から帰ると、子どもは相変わらず元気で、手を振ったら振り返してくれるくらいになんともない。これが異物を飲み込んでいてもできることなのだろうか。
コンセントキャップは、コンセントに差し込んで蓋をするので、プラスチック製のプラグのような形をしていて2本の突起物がついている。もしこれを飲み込んでいたら、内臓とかに刺さったりしないのかな、もし刺さっていたら相当痛くて手を振っている余裕なんてないよな、なんてことが頭の中をぐるぐる回る。
ものは試しで、自分もコンセントキャップを口に含んでみた。結果は・・・こんなもの飲み込めたもんじゃない。そもそも口に含んだだけで吐き気がするし、飲み込むにしてもキャップ部分が角張っていて、痛くて無理だ。
これを我が子が飲み込んだとは考えにくい。やはり何処かへ行ってしまったのだろうか。また不安な夜が続く。
キャップが失踪してから2回目の朝を迎えた。子どもはやはり元気である。しかも親より早起きで、6時には活動を開始し、ハイハイをして移動している。朝ごはんも元気に食べ、出すものはしっかり出している。口から肛門までしっかりつながっている。この子の体内にプラスチック性のキャップが本当にあるのか?飲み込んでいるとしても、こんなに痛みとか出ないのか?相当な鈍感なのか?など不安が不安を呼び、心配で頭がいっぱいになる。
頭がいっぱいになりながらも仕事に行かなくてはならないので、仕事着に着替え、出発の準備をしたいた。仕事着のズボンの左のポケットに何か違和感がある。まさかと思って、手を入れてみると、触感がプラスチックだ。手の中で転がしてみるとコンセントキャップではないか!
自分の仕事着のポケットから出てきたということは、私がコンセントに挿し忘れていたのである。なんとも恥ずかしい。2日前のあさにコンセントを使ってから、キャップを差し込んだ記憶は勝手に作り上げたものだったらしい。
どこを探しても見つからない訳である。なんとも恥ずかしい事件解決だ。でも見つかってよかった。子どもが飲み込んでいない証拠が出てきたからだ。
この日から、我が家ではコンセントキャップはしないことにした。またキャップがどこに行ったか分からなくなれば、探すか、子どもが飲み込んだかもと無駄に心配することになる。本当に子どもが飲み込んでしまえば、死にいたる可能性もある。電気から子どもを守るためにコンセントを塞いでいたのに、塞いでいたキャップが死の原因となってしまっては本末転倒である。
ということで、コンセントキャップをしようしているご家庭のみなさん。コンセントキャップをしようするのであれば、赤ちゃんが飲み込めない大きいサイズの物にした方がいいです。もしくはいっそのことキャップはしないで、子どもの行動に目を見張る方がよっぽど安全かもしれません。
大切な我が子を守るためにも、家の中にあるものを見直してみてはいかがでしょうか。
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