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ドラゴンクエストと日本神話②

ドラゴンクエスト7のお話を
前回させていただきました。

7の次は9だというのが
筆者の考えです。
9「星空の守り人」

また時系列の流れから9について触れてみます。

ドラゴンクエストの時系列

※筆者の主観です。

7→9→10→11→3 黎明期です。
3から世界が分かれていきます。

3→1→2 アレフガレド世界
3→6→4→5 ガイア世界
3→8 別世界

公式に発表された情報と
プレイした体験と
物語の神々のセリフから、
この順序ではないか。
と私は思っております。

主人公は天使


ドラクエ3のシステムを踏襲した
ゲームでして、
性別や見た目を自身で選べます。
物語が進むと
ルイーダの酒場を拠点として、
3のように仲間を作れます。

なんと9では主人公は
眼で見えない天使様なのです。
天使界から人々をお助けする天使様の
主人公は人々から感謝を集め、
世界樹に感謝を注ぎ
「女神の果実」を実らせる事。
それがお仕事です。

色々あって人間社会に溶け込んで
世界を救うのです。

天にそびえる城

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上のイラストは守護天使たちが住まう天使界。
主人公たちはここから人間界を
見守ります。

グランゼニスという神
(9の神から引き継いだ主神)
これはゼウスのオマージュですね。

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ゼウスとプロメテウスと人類の神話は
かなりメジャーな神話ですので、
皆さんもご存じかもしれません。
プロメテウスが人間に火(文明)を与える、
それをゼウスが良く思わなかった。
結局プロメテウスは罰として
カウカーソス山に磔にされてしまった。

グランゼニスは
「人間はこの世から一掃する!」と
ノアの箱舟神話よろしく滅ぼそうとします。
娘である女神セレシアは
「人間には清き心があります」
セレシアは身体を世界樹に変え、
自力で戻らない呪いともとれる
強硬策にでたのです。
「世界樹からこの身を戻すのは人間の清き心だけ」
人間の価値を証明するためだったのです。

清き心を集めるために
グランゼニスは
守護天使と天使界を創造。
「星のオーラ」を集める物語が始まります。

堕天使エルギオス

上位天使だったエルギオスは
人間に裏切られ
人間と創造した神に強い嫌悪を抱き
堕天してしまうのです。

天界はエルギオスの猛威で半壊し
主神の姿はありません。
グランゼニスは自らの
悪しき感情(心)を
10に分けて封印したという流れ。
それがダンジョンボスになっている。
という話でした。

二頭の龍

ドラクエには龍は欠かせません。
清き龍と
悪しき龍というのが
劇中に登場します。

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グレイナル
主人公を助けてくれる龍です。

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バルボロス
エルギオスと共に襲ってくる龍です。

もともとはアギロゴスという一体の龍でした。
それが分離したのです。
それも3つに。
もう一体はどこ!?

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空飛ぶSL機関車を操縦する
「てんちょ」ことアギロさん。
彼が3つ目の分身ではというのが
有力です。
白龍 黒龍 金龍だ!
3つに分断されたという龍の神話は
日本にもあります。
八大竜王やカグヅチなどですね。

こういったところは
ズバリで日本神話を踏襲していると思えます。

翼を失った天使

主人公は翼を失い
人間として後の人生をやっていく事になります。
こういう展開も
ドラクエあるあるですね。


有翼人と人間のハーフが4の主人公。
4の主人公の末裔が5の花嫁3人たち。

精霊に選ばれるパターンと
血族というパターン。
6のように自力で
勇者へ昇り詰めるパターン。
さらに8のように
龍と人間のハーフ
【ドラゴニアン】というパターン。

勇者もいろいろですね。

二人の女神

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セレシアには妹がいます。

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9の主人公についてくるあのコギャル妖精さん。
実はセレシアの妹。
あの口調で女神なのです。
「マジないんですけど!?」
いや、キミがね…。

これは磐長姫と木乃花咲耶姫となります。
ここでも日本神話のエッセンスが
見えるのです。

いあはや実に興味深い。

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