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「知識共創社会」の構想
ざっくりと、現時点での「全体構想」を整理してみた。
【第一分冊】産業社会から知識社会へ
世界は産業社会から知識社会へ移行しつつあり、well-beingを基盤として「知識創造」が持続可能であるとも考えられ、知識社会は絵空事でないと思われる。
【第二分冊】産業社会と知識社会の混在
これから、世界が産業社会から知識社会に移行していくといっても、実際問題としては「資本の拡大再生産」を基盤とした産業社会(発展途上国)と「知識創造」を基盤とした知識社会(先進国)が混在することになるので、その期間において、国際的互恵関係の構築が肝になるのではないかと考えられる。
産業社会は競合財中心の社会であり、知識社会は共有財中心の社会であることを意識して、考察を進めていきたい。(下記記事では、まだ不十分と思われる。)
【第三分冊】先進国における制度設計
これゆえ発展途上国に先んじて、知識社会に移行していく先進国における制度設計を考える必要がある。私としてはベーシックインカムを基盤に考えればいいのではないか?と考えている。
ヴァン・パリースさんは、かなりしっかりとした考察をされているが、これに対して、自分なりの知見を加味して、再検討したいというイメージではいる。
一方でベーシックインカムはドラスティックな施策ではあるので、たとえば、負の所得税といった(パリ―スさんが指摘しているように)ベーシックインカムに類似しつつも、政治的な障害が小さい施策から入っていくのがいいのかもしれない。
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