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月とデニム。の第八十首

第八十首
藍色の夜にしらじら小望月
洗いざらしの影を落として

─── 音無桜花

2023.11.26.
デニムのような藍色の倉敷の夜に


11月26、27日と岡山・倉敷方面に出かけてきました。
紅葉がピークを迎えつつあり、倉敷美観地区の風景は陽の光に映える木々に彩られています。

26日は倉敷泊。
夕食がてら夜の美観地区を散策しました。


空にある月は十四夜です。
私が一年で一番好きな十一月の満月を前に、小望月の夜。
情緒ある夜の美観地区の建物を静かに照らしています。

普段はもっと濃い色をしているであろう夜の暗さも、十一月の月が降らせる光で白々とした色味を帯びています。
闇の黒と言うより、藍色に近い夜の色です。

中空に白い光を放つ丸い月。

昼間に「国産ジーンズ発祥の地」と言われる児島ジーンズの品々を見たからでしょう、月光が射す藍色の夜空が洗いざらしのデニムのように感じてなりませんでした。

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