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畳なわる。の第百五首
第百五首
畳なわる若狭三方の春霞
山端の向こうまだまだ向こう
─── 音無桜花
2024.03.17.
この週末、福井県若狭の三方五湖レインボーライン山頂公園から見た景色を詠んだ一首です。
三方五湖越しの風景は、若狭から近畿へ延々と山が連なっていて、春めいた陽気のなか山の谷あいからは霞が立ち昇っていました。
折り重なって続く山々の姿は昔ばなしのワンシーンのよう。
土地の開発が進んで、気候が温暖化した現在でも、昔と変わらぬ季節の風物の景色なのだと思います。
初句の「畳なわる」はパートナーが教えてくれた表現を拝借。
下の句では時代(時間)の悠久さを意識してみました。