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立春朝搾り。の第九十五首

第九十五首
朝雫凍あさしずくこおりを解いて露となり
さかずき満ちて東風はるかぜの立つ
─── 音無桜花

2024.02.04.
立春朝搾りを酌みながら


待ち遠しかった春が来ました。

暦は立春。
初候・東風解凍(はるかぜこおりをとく)の侯です。
梅も咲き綻び、冬の名残の風が吹く中でも気持ちが沸き立ってくるのがわかります。


今日は『立春朝搾り』のお酒をいただきました。

日本名門酒会の加盟店のうち43の蔵元さんが参加。
早朝、それぞれの蔵元で朝搾り・瓶詰め・出荷された日本酒です。春の訪れを慶び、息災を祈願した、ラベルも特別仕立ての日本酒。

朝のうちに酒屋さんが蔵元さんまで受け取りにに行って、当日すぐに店頭に並ぶ品々だそうです。


本日、私がいただいたのは岡山・嘉美心酒造株式会社さんの『立春朝搾り 嘉美心 純米吟醸』。
搾りたての風合いが立春の空気感にぴったり。
米の味わいと、後味が引いてゆく余韻が印象的でした。

日本酒が醸す味と香り、そして春の訪れを重ねて表現したくて詠んだ一首です。

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