ある日森のなか。の第百二十六首
第百二十六首
影さして緑葉茂る上り道
櫨の花咲く櫨薫る道
─── 音無桜花
2024.05.20.
森に囲まれた山道。
ふと、急によい花の香りが漂ってきました。
周りを見渡すと、小さな沢山の花をつけた木があります。
調べてみると、どうやら櫨の木(ハゼノキ)のようです。
櫨がウルシの仲間で、触れるとかぶれる事もあるのは知っていましたが、花がこれ程まで薫るとは知りませんでした。
甘いような爽やかなような、とても良い香りがします。梔子や銀木犀のような胸のすく香りです。
ウルシにかぶれてしまう私はそれ以上近づきませんでしたが、暫し足を止めて「薫風」を楽しみました。
森の奥から杜鵑の声がします。