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硝子の冬音。の第八十ニ首

第八十ニ首
縁側の硝子引き戸を鳴らす冬
心静かに湯を注ぐ君
─── 音無桜花

2023.12.02.
冬の風音を聞きながら


今日は最後の秋を楽しみに、紅葉の名所へと出かけました。
すっかり冬の空気のなか、秋の最後の彩りと古刹の景観を楽しんできました。

紅葉を見終わった後は、馴染みの古民家カフェへ。
幹線道路から離れた、小山の中腹にある古民家カフェです。建物の佇まいも、俗世から離れたような静けさも心地よい、お気に入りの場所です。

訪れた時間は他のお客様も少なかったので、座敷間に設えてある畳席へ。
お庭に紅葉の眺めを期待しつつ訪問したのですが、庭の風情はすっかり冬の雰囲気。
紅葉とは違う情緒があります。

この古民家カフェは一煎ずつ淹れる銘茶(煎茶)が魅力のメニュー。

風が縁側の硝子引き戸を鳴らしている寂しげな音を聞きながら、一煎ずつ温かなお茶を淹れて時間を楽しみます。

このお店が持つ独特の静けさに浸りつつ、相方がお茶を淹れている指先をぼんやり眺めていました。

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