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鷹に紅葉。の第二百十一首

第二百十一首
照山の黄葉紅葉もみじもみじの日だまりに
影踏み佇む大鷹おおたか一羽
─── 音無桜花

2024.12.03.


私が暮らす地方は都市部が少なく、昔からの集落や新しめの住宅地を一歩出ると農地や低山・湖沼が広がっています。

山間部や水辺、宅地や林間・耕作地など様々な環境条件が揃っていて、生物相に恵まれた自然豊かな土地柄です。

海なし県なので海浜の生物相はほぼ見ることができませんが、ある程度の高山の生物相も足を運べば見ることが出来ます。

このように生息環境が多彩なので、特に鳥類は渡り鳥・留鳥ともに種類が多い方ではないかと思います。


とは言え、野生動物はすぐに逃げてしまうので、本格的に臨まないと観察は難しく、空を飛ぶ鳥の姿などは素人目には判別が難しいです。


今日はウォーキングの途中で見慣れぬ鳥を見かけました。紅葉の下、落ち葉の日だまりでジッとしています。

姿から猛禽類である事がわかりましたが、名前がわかりません。つややかなグレーの背中と鮮やかな白い胸部・腹部をしています。

私から4m程の距離でしたが、私に気がついていないようです。

あまりに動かないので暫く観察していましたが、ようやく私に気がつくと木々の間を抜けて飛び去っていきました。


後で調べたところ、どうやら大鷹のようです。

大鷹おおたかのネーミングは蒼く見える羽色からアオタカ。転じてオオタカなのだとか。

確かに大きめの鳥なのですが、同じ猛禽類のトビ(トンビ)と比べるとやや小振りです。

ゆったりと構えている様子を『鷹揚』と表現しますが、私に気づかずに佇んでいた姿は「流石、鷹だなぁ」と少し笑ってしまいました。



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