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秋荒ぶ。の第百九十三首

第百九十三首
すさぶ夜を激しく踏みにじ
夏から覇権を剥ぎ取ってゆく
─── 音無桜花

2024.10.19. 深夜詠


秋の夜。
窓の外からは絶え間なく風が荒ぶ音。

今年は十月半ばを過ぎても、時おり夏のような一日がやってきます。
苛烈だった夏の、鎮まりきらぬ亡霊のようです。

轟々ごうごうと。

終わったはずの夏から、秋が覇権を奪い取るかのように風が吹き荒れています。



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