魂が震えるような幸福感を感じる瞬間

幸せだと深く感じられる瞬間。
魂が震えるような　涙が込み上げてくるような
生きていて良かったと思える瞬間を
私は　死ぬまでに　
後　何度体験する事ができるだろう

闇の世界から光をみつけ　
その光に魂が包まれた瞬間　
幸福と言うものを噛み締める。
闇が深ければ深いほど　その光もまばゆい

吃音　滑舌の悪さ　早口
人前で話ができる自分になりたいと　苦悩し努力した日々。
性教育の講演会　大学生400人の前で
ぎこちない語り方で
命の尊厳　生命の素晴らしさ　
障害とは　生きるとは
自分の思いを　言霊に乗せて語る
ざわついていた学生達の私語が静寂と変わり
私の言葉が吸い込まれるように
学生達の魂を掴み
会場の空気がひとつになったのを感じた。
話終えた瞬間　
学生達の拍手が　ひとり　ふたりと増え
音を立ててホールに響いた時　感動で私の魂が震えた。
講演が終わって　学生400人の感想文をよみ
私の講演の話に刺激され　
個々が命とは何なのか
生きるとは何なのか
障害とは何なのかと考えさせられた事
講演で感じた事
過去の自分の痛みを回想した事が書かれた文章を読み
私の言霊が　個々の学生に届いた事に
また　感動　魂が震え心にジンと来た。

高校生1年生から3年生までの
全クラス1,000人が
体育館で体育座りで私の講演を聴くためにぎっしりと座っていた　
講演が始まり　話が進むにつれ
私語のざわつきが　少しずつ消えてゆく
学生達が　私の話の流れに合わせるがごとく
うなづいたり　笑ったり　真剣な眼差しと変化してゆく
私が与えられた時間は　45分間
「後　15分あれば　性感染症についても詳しく話せるのだけど
45分間しか与えられていないので　
妊娠とは何か　赤ちゃんを産み育てる事の重さと責任　中絶のリスク　避妊の話で終わりです」といった瞬間
1,000人の学生から　
「もっと聴きたい　聴きたい」と手拍子コールに包まれ
学生達の反響に私も先生方も驚いた。
私個人は　拍手コールに嬉しさが込み上げた。
学生達の心に　私の言霊が届いた事の実感を噛み締めた。
学生達の　「話をもっと聴きたい」と言う声に
この企画をたてた　先生方も仕方なく
「では　後　15分　お話し続けてください」と言うしかない状況で
私は　即
「15分　心を込めて　とても大切な事を話すから聴いてね」と
60分間の　自分の心と体　他者の心と体を大切にしょうを
テーマに　命の尊厳　妊娠　赤ちゃんを産む事の責任と重さ
中絶のリスク　性教育についての話を終えた。

助産師と言う立場をかりて
人前で講座　講演をするのが仕事。
幼稚園　小学校　中学校　高校　大学と
教師が立つ教壇　聖域と言われる場所で
ゲストティーチャーとして
立たせていただき　子供達に命の大切さを
語れる事は　本当に幸せな事だとおもってきた。

魂が震えるような感動　幸福感を
死ぬまでに後　何度体験できるのか？

人前で自分の考えや思いを
私の体験や知識や技術を交えながら伝える仕事。
講座や講演中、吃音からは解放されたけど
緊張すると　かむ　滑舌も悪い　早口になる傾向が今もある
そんな私でも
聴衆とひとつになれた時がある。
聴衆の涙や笑顔　なりやまぬ拍手に包まれた時。
相談室や講座で
私のところに　来る時はどんよりしていたママの顔が
輝きに満ちて帰ってゆく人達を見送る時
私の魂が喜び震えているのです。

私が経験した聴衆のMAXの人数は1,000人ですが
少人数の聴衆でも　一人でも
子育て支援の講座や相談室でも
ママの心が前向きに明るくなった体験
魂がひとつになった体験をしてしまうと
その喜びが忘れられず　もっと人を笑顔に
前向きに生きるエネルギーの言霊を贈りたいと
願わずにはいられないのです。