【気まぐれエッセイ】装飾品
一切買う気がない日の、本当のウィンドウショッピング。そんなときは、なるべく店員さんに声をかけられたくはない。探しているものがあるときは別だが、ただ見たいだけのときに「この人買うかも」というキラキラした眼差しで丁寧に接客されても居心地が悪くなるだけだ。
でも例外もある。
それは、今の自分のお財布事情より、ちょっと背伸びしたお店に入ったとき。店員さんに構われると、お客として認められた気がして嬉しい(警戒されて、万引き防止のために話しかけられているとは、さすがに思いたくない 笑)。高めのヒールを履いてくれた出発前の自分に、「ありがとう」と言いたくなる。
全く別のシュチュエーションで、同じような気持ちになることがある。電車や街中でエロそうなおじさん(失礼)にジロッと見られたときだ。通常なら、あまりいい気はしない。
でも例外もあるのだ。
それは、そのおじさんがとびきりの美女を連れていた場合。お眼鏡にかなったことがちょっと嬉しくなる(笑)。
誰にでも似たような経験があるのではないだろうか。
あぁ、だから女性はブランド物を持ちたくなるし、ピンヒールを履きたくなる。そしておじさんは、美女を連れて歩きたくなるのね。
安っぽい見栄。
でもたまにはそれも、アリだよね。「ありのままの自分を受け入れる」ということの一環として、武装してしまう自分のことも、赦してあげればいい。
丸裸で歩けない自分も、愛してあげよう。
いいなと思ったら応援しよう!
幸せな時間で人生を埋め尽くしたい私にとって書くことは、不幸を無駄にしない手段の1つ。サポートしていただいたお金は、人に聞かせるほどでもない平凡で幸せなひと時を色付けするために使わせていただきます。そしてあなたのそんなひと時の一部に私の文章を使ってもらえたら、とっても嬉しいです。