【映画メモ】パッチギ
■公開:2005年/日本
■監督:井筒和幸
■脚本:羽原大介、井筒和幸
■キャスト:塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ、オダギリジョー、真木よう子、小出恵介、桐谷健太など
※ネタバレなし。
高校生の頃に映画館で観て、それから数え切れないくらい何度も、何度も観ている映画。
京都の街並みとフォーククルセダーズのイムジン河が、胸に焼き付いて離れない。映画も漫画も小説も、そしてきっと人も、ギッシリ詰まった中身を誰かの胸の奥に届けられるまで、その誰かに付き合い続けてもらうには、まず醸し出す雰囲気が大切なのだと私は思う。まだよく分からないうちから何か好きかも、何か気になる、そう思ってもらえることが大事なのだ。
思えば初めてこの映画を観たとき私は、内容の半分くらいしか理解できていなかった。それなのに何故かたまらなく好きで、何度でも見返したのは、そう、やっぱり雰囲気が、なんだか凄く好きだったから。何度も見返すうちに、知らない時代の出来事を、ほんの少しは想像することが出来た。
塩谷瞬さん演じる主人公、康介が
「そやから、何で戦争するん?」と、友人、紀男(小出恵介さん)に投げかけたとき、そのあまりにも純粋で核心を突いた言葉に胸が締め付けられた。「そうやんなぁ、ホンマにそう」と液晶の中の康介に、相槌を打ってしまうほど(笑)
沢尻エリカさんの可愛さは言うまでもなく、初々しさの中にもなぜか小悪魔っぽさが垣間見える感じに、同性でも惚れてしまいそう。当時の彼女はまだ清純派で売っていた気がするけれど、他の同じ年頃の清純派女優さんでは絶対にあの感じは出せなかったと思う。
そして、高岡奏輔さん演じるアンソンのやんちゃくちゃな感じが、けっこうえげつないはずの喧嘩のシーンも爽快にしちゃう(笑)だから普段なら喧嘩のシーンを飛ばして観るような私でも楽しめる。
オダギリジョーさんや、真木よう子さん、今をときめく浦ちゃん(桐谷健太さん)や、五反田で本当に見かける(笑)ケンコバさんも出演されていて、今考えるとかなり豪華メンバー。
あー、書いていたらまた観たくなってきた (笑)
ご覧になっていない方はぜひ♡
P.S.個人的には「パッチギ2」はあまり入り込めなかった。キャストが違い過ぎていて。同じキャストで観たかったな~。
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