メルマガ『東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─』第300号「增損白朮散」(内景篇・身形:附養老)

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 ◇ 東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─ ◆


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  第300号

    ○ 「增損白朮散」(内景篇・身形:附養老)

         ◆ 原文
      ◆ 断句
      ◆ 読み下し
      ◆ 現代語訳
      ◆ 解説

      ◆ 編集後記


           

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 こんにちは。「附養老」の具体的な処方解説「增損白朮散」です。
 

 ◆原文◆(原本の文字組みのままを再現・ただし原本は縦組み
      ・ページ数は底本の影印本のページ数)


 (「增損白朮散」 p81 下段・内景篇・身形)


  增損白朮散

            保養衰老人參白朮白茯苓陳皮〓香(〓くさかんむり霍)
       乾葛各七分木香乾生薑甘草各三分  
   右〓水煎不拘(〓坐りっとう)
   時温服丹溪附餘


 ▼断句▼(原文に句読点を挿入、改行は任意)


增損白朮散

        保養衰老。人參、白朮、白茯苓、陳皮、〓(くさかんむり霍)香、

  乾葛各七分、木香、乾生薑、甘草各三分。

  右〓(坐りっとう)、水煎、不拘時、温服。丹溪附餘。
   

 ●語法・語釈●(主要な、または難解な語句の用法・意味)

 ■現代語訳■


増損白朮散(ぞうそんびゃくじゅつさん)

        老衰を保養する。人参、白朮、白茯苓、陳皮、

  〓(くさかんむり霍)香、乾葛、各七分、

  木香、乾姜、生姜、甘草、各三分。

  以上を刻んで水から煎じて時間に係わらず温服する。『丹溪附餘』


 ★ 解説 ★

 「附養老」の具体的な処方「増損白朮散」です。

 これは「老人治病」において「病後の虚弱」に対して用いると規定された処方でした。


 これでこの章の処方解説は終わりです。他にもいくつか処方が挙げられていたのですが、それらは他の章参照として、この章には項目立てて解説がなかったのですね。

 本来の読み方としては、ここでそちらを参照して処方を見ておくべきと思いますが、ここでは章の構成に沿って読むために参照読みを省略します。

 この章はあと2つの項目「服人乳法」と「牛乳粥」とで完読です。

 
 ◆ 編集後記

この章はあと2項目で読み終わり、文が短いので次号で2つとも読んでしまう予定です。いよいよというべきか、ようやくというべきか、冒頭の身形の章を全部読み終わることになります。

 次は続く「精」の章を読む予定で、書籍発行と共に、新しい章の読解もぜひ楽しみにしていただけたらと思います。今後とも当メルマガをどうぞよろしくお願い申し上げます。
                     (2019.01.05.第300号)
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