メルマガ『東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─』第360号「白淫」(内景篇・精)3
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◇ 東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─ ◆
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第360号
○ 「白淫」(内景篇・精)
◆ 原文
◆ 断句
◆ 読み下し
◆ 現代語訳
◆ 解説
◆ 編集後記
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こんにちは。「白淫」解説の最後です。
◆原文◆(原本の文字組みのままを再現・ただし原本は縦組み
・ページ数は底本の影印本のページ数)
(「白淫」p85 上段・内景篇・精)
白
淫宜珍珠粉丸方見上金箔丸白龍丸〇白淫宜與
精滑脱條
同參治之
▼断句▼(原文に句読点を挿入、改行は任意)
白淫、宜珍珠粉丸、方見上、金箔丸、白龍丸。
白淫、宜與精滑脱條同參、治之。
●語法・語釈●(主要な、または難解な語句の用法・意味)
▲訓読▲(読み下し)
白淫(はくいん)は、珍珠粉丸(ちんじゅこがん)、
方(ほう)は上(うえ)に見(ゆ)ゆ、金箔丸(きんぱくがん)、
白龍丸(はくりゅうがん)に宜(よろ)し。
白淫(はくいん)は、宜(よろし)く精滑脱(せいかつだつ)の
條(じょう)と同參(どうさん)してこれを治(ち)すべし。
■現代語訳■
白淫は、珍珠粉丸(処方は前述)、金箔丸、白龍丸が良い。
白淫は、精滑脱の項目を参照し、治療すると良い。
★ 解説 ★
「白淫」解説の最後の部分です。文章がふたつあり、初めは処方を挙げて、ふたつめは治療が精滑脱に準じることを説いています。
どちらにも「宜」が登場していますが、訓読では読み方が違い、ふたつめはいわゆる再読文字として「宜しく~べし」の語法です。
先行訳では一つ目の文章を前につなげて書いてあり、ふたつめの文をまるまる削ってしまっています。これも先行訳をお持ちの方は補足してくださればと思います。
◆ 編集後記
「白淫」が読み終わりました。次は挙げられた処方の解説に入ります。
(2020.04.05.第360号)
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