メルマガ『東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─』第358号「白淫」(内景篇・精)
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◇ 東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─ ◆
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第358号
○ 「白淫」(内景篇・精)
◆ 原文
◆ 断句
◆ 読み下し
◆ 現代語訳
◆ 解説
◆ 編集後記
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こんにちは。「精滑脱屬虚」の次の項目「白淫」に入ります。
◆原文◆(原本の文字組みのままを再現・ただし原本は縦組み
・ページ数は底本の影印本のページ数)
(「治小便白濁出髓條方」p85 上段・内景篇・精)
白淫
内經曰思想無窮所願不得或入房太甚宗筋弛
縱發爲筋痿及爲白淫
▼断句▼(原文に句読点を挿入、改行は任意)
白淫
内經曰、思想無窮、所願不得、或入房太甚、
宗筋弛縱、發爲筋痿、及爲白淫。
●語法・語釈●(主要な、または難解な語句の用法・意味)
▲訓読▲(読み下し)
白淫(はくいん)
内經(だいけい)に曰(いは)く、
思想(しそう)窮(きはま)り無(な)く、
所願(しょがん)得(え)ずして、或(あるひ)は
房(ぼう)に入(い)ること太甚(はなはだ)しきときは、
宗筋(そうきん)弛縱(ししょう)して、
發(はっ)して筋痿(きんい)と爲(な)り、
及(およ)び白淫(はくいん)と爲(な)る。
■現代語訳■
白淫
内経に説くには、慾に極まりがなく、しかも所願を得られずに、
淫らな思考を過度にし、また性交をいたすこと甚だしい時には、
宗筋が弛緩して筋痿となり、また白淫(遺精や白帯)となる。
★ 解説 ★
「精滑脱屬虚」の次の項目「白淫」です。まずは冒頭の一節です。
これを読まれて、あれ?と思う方も多いと思います。
この文は既出で、しかも間近に読んでいます。しかも343号と344号とで、
2回連続で同じような文章が登場していたのでした。
メルマガの配信では3か月以上開いていますが、項目としては一つ前の「精滑脱屬虚」の解説文にあり、項目として連続した解説文に同じ文章が使われているというわけです。
流れから見ると、前の「精滑脱屬虚」の一部にこの「白淫」があり、そこに焦点を当てて敷衍して述べたのがこちらの項目と見ることができるかもしれません。
そちらでは二つの比較して詳細に解説もしましたので、お持ちの方は遡って343号、344号をお読みくださればと思います。
◆ 編集後記
「精滑脱屬虚」の次、「白淫」です。短く既出の文ですが、今号は上記部分のみでお届けしました。
次号は続く部分、少し長いですが一気に読んでしまう予定で、あと2号でこの「白淫」の解説文を読み終わる予定でいます。
昨日、ふとした用事で発行元のまぐまぐ!のメルマガ検索欄を利用して、そのついでにこのメルマガも検索して、現在発行部数がどれほどになっているのか、久しぶりに確認したら、272部にもなっていました。
いつだったか、さほど前ではない以前に見た時にはまだ200台前半で、いつの間にかずいぶんご登録くださったと感慨深いものがありました。
発行を続けていると人目に付きやすくなるようで、コンスタントにご登録をいただいてありがたく思っています。引き続き淡々と配信を続けるつもりです。どうぞよろしくお願い致します。
(2020.03.22.第358号)
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