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幸せになりたいのも、苦しいのも、嘘じゃないのに…
僕は甘えている。こんなに幸せなのに、恵まれているのに、それでも自分が不幸であることを望んでいる。幸せになんてなりたくない。両親は健在で仲も良く、定職にもありつけていて、そこまで世間から頂いておいて報われてないなんて、口が裂けても言うべきじゃない。分かってる。我儘なんだ。本当に報われていない人に対して後ろめたくてしょうがない。不幸な人の前で、本当に不幸な人の前で都合よく不幸ごっこしている奴なんて、後ろ指差されて当然だと思っているはずなのに。それでも悲しくて苦しくて、どうしようもない。ズルい。ごめんなさい。不幸なフリしてごめんなさい。恵まれている癖して逃げ回ってごめんなさい。裏切ってばかりでごめんなさい。
劣等感も、優越感も、僕にはあまりにも贅沢すぎる。嫌になる。僕には何も無い。せめて、黙ってればいいのに。後ろめたいなら目立たないようにしてろよ。都合よく理解者ぶって、都合よくメンヘラぶって、都合よく生きてさ。そういうことしてるから人から信用されないんだろ。結局、自分勝手なんだよお前は。人を自分のために着飾る装飾品か、話を聞いてくれて遊んでくれる都合の良い玩具くらいにしか考えてないんだろ。
ごめんなさい。違うんです。本当に仲良くなりたいんです、本当に対等な関係を築きたいんです。幸せを、恵まれた環境を受け止めたいんです。苦しい気持ちを否定されたくないんです。言葉にしてしまえば嘘になる。僕の人生は矛盾ばっかりだ。