先が見えないのは、先を見ていないから

僕はシュミレーションゲームが上手くない。いや、あえてはっきりと言おう。下手だ。とにかく先を読むことが出来ないので、訳の分からないところに配置してしまう。各個撃破するつもりだったのが、各個撃破されているなんてのはしょっちゅうである。
ゲームジャンル自体は昔からやっているし、何なら好きな筈なのにとにかく下手だし、時間もやたらとかかるのですっかりやらなくなってしまって久しかった。
思えば、ゲームに限った話ではない。多面的に物事が取られられないのが日常的になりすぎて、いつもその場限りの人生を歩んでいる。客観的になれないのではなくて、複数の想定ができない。想定の範囲が狭いと言い換えてもいい。自分が苦手なことを娯楽作品でも突きつけられるというのは中々嫌になる。一向に上達しないことが、人間的に何一つ成長していない証明になっているような気がしてさえくるのである。

数年ぶりに友人にやってみたらどうかと言われて、Gジェネレーションを購入してみる。何だか懐かしい感覚がするゲームだった。マス目に沿ってユニットを動かして、攻撃コマンドでアクションが入るのはそれだけで楽しいけれど、あいも変わらず危なかっしいプレイに思わず苦笑いが出てしまった。どうやら僕は何一つ先を見れないままらしい。