
株価のベースは「インフレ率」+「企業の収益」
時々、忘れそうになるので、あくまでベースとしての話だけど、単純化して、原則に戻って、「ベースはだいたい、これ」ということをメモしておきたい。
折にふれて、こういうところに戻るところで大きな流れを間違えないでいられるから。
株価のベースは、「インフレ率」+「企業の収益」
これはあくまでベースで、短期になれば、ここに投資家の期待とかニュースとか、様々な要素が加わってくるけど、大きな流れを見失うと、短期の波だけ見て、大きなショート(空売り)に入ったりして損害を出してしまうこともある。
だから、単純化して、大きな要素は何なのか?を見直しておきたい。
長期の要素を見て、短期を見ていく。
超長期という話なら、インフレ率だけを見ておけば、ほぼ間違えないだろうと思う。
企業収益はほぼ増加していくから。
つまり、インフレ率が2%で、企業収益が5%増益なら、途中で上下動があれど、ならせば、7%株価が上がっていくという感じ。
インフレ率
株価は「名目値」だから、インフレ率を含んでいる。
つまり、物価が上がり、インフレになれば、株価はその分、上がらなくてはおかしい。
要するに、インフレ率分、下駄を履いている。
2%インフレなら、企業収益が一緒(全く成長も縮小もしない)なら、長期的には2%株価があがっていく。
逆にインフレがマイナス値、つまり、デフレなら、株価はその分下がっていく。
2%のデフレなら、2%は株価が下落圧力を受けているということ。
インフレとは言い換えれば、お金の量が世の中に徐々に増えている状態。
日本全体(もしくは世界全体)で、お金の出回る量、世の中にある量が多ければ、モノや人間の数が同じなら、ひとつひとつに割り当てるお金の量は増えていく。
逆にデフレなら、世の中のお金の量が年々減っている状態。
モノや人が一定なら、割り当てるお金の量は減っていく。
インフレ率を左右するものには、色々あるけど、インフレ率というのは予測も結果も公表されるから、これだけ見ていれば、大枠は間違えないだろう。
実質と名目の違い
名目は今の価格。株なら、今の株価。
実質とは、インフレ率を除いたら、どうなの?ということ。
1000円だった株が1100円になったとして、インフレ率が10%だったなら、世の中全部の価格が10%あがっているのだから、それ、成長してるって言えるの?実質、その会社、成長してないよね?ということ。
企業収益
これは個別株をやる人はすごく見ないといけないけど、インデックス投資などの人は、ここはほぼ定数として、考えなくていいんじゃないかと思う。
毎日、毎日、国民が8時間働いているのだから、マイナス成長というのは、かなり異常な状態。
国全体で見れば、そういう企業は少なく、上場企業、そして、日経平均株価採用銘柄に至っては、さらに少ないだろう。
もちろん、自国の戦争のような大ショックのようなことがあれば、ここが落ちてしまうことはあるけれど、何年からならせば、ここはプラスだろう。
つまり、企業収益は均せば、0%以上にはなるとは計算できる。
これをベースに
これをベースに他のいろいろなことを乗っけて考えていく。
それらのいろいろなことは、これの内部要素を説明するものだったり、追加で加えるものだったりするだけだったりする。
細かいことを考えすぎると、木を見て森を見ずに陥ることもあるから、気をつけたい。