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住宅の物件探しの心構え(言い聞かせていたこと):家の購入記13

ここまで情報を集め、チェックリストを造り、内見に臨んできたけど、すると、以下のような状況に陥ることがある。

様々な条件をクリアして、ここまで残っている物件は希少だ。
だからこそ、以下のような気持ちになる。

  1. 何軒か検討している物件がある状態・・・どれも完璧ではないけれど、「これでもいいかな」と思う物件が何軒かあり、検討している状態。早くしないと売れてしまうかもしれないけど、決め手がない状態。値下げなど背中を押してくれる一手が欲しいが、自分からも動けない状態。

  2. 一軒も検討している物件がない状態・・・検討している物件が売れてしまったり、やっぱりやめることにしたりした結果、一軒も検討している物件がない状態。「今後、一軒も出てこなかったらどうしよう。もう買えないんじゃないか?」と思ったりする。

値下げ交渉を行うと、当然、相手は「この値段なら買うんですよね?」ということになるから、安易にはできない。
基本的に値下げ交渉は一度に一物件だけ。それも一回きりだ。
同時に何軒もできるわけじゃない。
どのくらい下がるかな?というアタリをつけたいところだけど、それは相手も分かっていて、買付申込みを要求してくる。
だから、決め手がかける物件を何軒か検討している場合、動くに動けない時がある。

逆に一軒も検討している物件がなくなると、「やばいやばい」という感じになる。自分の希望条件があまりに実際とかけ離れている可能性を考えたりする。
考えてみれば、「家を売ろう」と思う人がさほど多いはずもない。その中で自分の希望に近い物件が出てくる可能性なんて、どれだけあるだろうか?
というようなことを考えてしまう。

賃貸のままでいたくなったり、焦って条件を下げたり、エリアを広げたりしたくなってくる。
そこで、僕は以下のことを自分で言い聞かせていた。

早く買った方がいいけど、買ったら最後

迷ったり、検討したりできるのは、買っていないから。
買ったら最後。
だから、ゆずれない条件とゆずれる条件をしっかり決めて、そのラインは死守する。
今は賃貸なのだから、待つことができる。
それもひとつの大きな武器。
※ だからこそ、切羽詰まる前に探し始めないといけない。

とはいえ、待っていれば待っているほど、家賃が掛かっていく。
その頃の僕の家賃は10万だった。
だから、一年粘って100万値下げするより、今、100万高く買っても同じ。
だから、いい物件を見つけたら、早く買った方がいい。

急ぐけど、焦らないこと。

いくつか候補を揃えつつも、じっと待つ

相場以下のお買い得物件ならば、いざしらず、たいていの物件は相場よりも高い値付けのことが多い。

だから、いくつか候補を揃えつつも、じっと待つ。

その候補のいくつかが売れてしまって、買えなかったとしても、それは

  • 「自分が目をつけていた物件は正しかった。」

  • 「メンテナンスなどをする時間が猶予されて良かった」

と考え、焦らないこと。

何事も「欲しい!」と思った方が負け。
「ダメだったら、他に行くからいい」というのが一番交渉で強い。
だから、「買ったら最後」といい聞かせ、じっと待つ。

ただ、売れた物件とその価格(実際、いくらで売れたかは分からないけど)はメモしておき、「ああ、このくらいで売れてしまうのか」という相場感を修正しておく。

売れた物件は情報ごと消えてしまうから、スクショなどを取って保管しておく。
値下げ後も、元の値段は消えてしまうから、必ず、価格とともにスクショをとっておき、何回、いくら値下げしたら売れたのか?を記録しておく。

売れ残りを買い叩く

値段が安ければ、天災など、何かあっても諦めがつくが、高ければ泣く。
できるだけ安価に。

それほど価格には響かないけど、たまたま、なにかの原因で他人が嫌がっていて、それを自分がさほどに思っていない物件、そういう物件をじっと待って、価格交渉をして、買う。

これでずっとダメなら、例えば、値段が落ちてこないとか、誰かに売れてしまうという場合は、想定する価格を上げるか、エリアを広げるか、築年数を変える。

最初は高望み(いい物件を安く)して、あとで現実に合わせていった方がいい。

どうせ買うなら、テンションの上がる物件を買う

条件は合っているのに、なぜかテンションの上がらない物件がある。
そういうのは、買わない。

どうせ買うなら、テンションの上がる物件を買う。

資産価値ばかりの話をしていたけれど、新生活を無表情で過ごすことになるのは嫌だ。
賃貸用の物件ではなく、自宅の物件を買うのだ。

自宅の購入にはある程度、「浪費」の要素が必要だと思う。
だから、いくつかの物件で迷った時は、自分たちのテンションを基準にした。

すごい美人か、磨けば光る子。迷ったら、磨けば光る子。

何事も経験

買えても買えなくても、何事も経験。
でも、買ったら、その経験は終わるので、「買えなかった」「価格交渉に失敗した」というような経験は良かったと思うことにする。

なにごともはじめてのことは失敗するのが当たり前。
でも、大きな金額で失敗すると一回で終わり。なるべく安く失敗をする。

買う前に失敗し、予算内で失敗する。
経験として諦めきれる範囲で購入する。


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