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生きるために認められたい。

「自信がある」「自信がない」この二つは物事の達成で変わって来ます。

例えば、エベレストに登った人なら、日本の山ならどこでも登れる自信がある。

と言うでしょうし、日本の山でも登ったことがないならエベレストに登れる自信がない。

と言うでしょう。

やはり人間は、経験を通して、達成を通して自信は作られて行きますが、
本当に楽な考えは、自信があるとかないとか一々考えないことです。

自信があるないなんて一々考えない思考はどうなっているかと言うと、もし、登山に失敗してもそれはそれでしょうがない。

登れたら登れたで嬉しい。

自信云々よりも「経験した事」を重視するので、思考的に物凄く楽になって行きます。

多くの人は失敗や恥を恐れ行動が鈍くなりますが、そんな事どうでも良い・・と思えるのであればどんな事でもチャレンジし、ドンドン前に進んで行く事が出来るはずです。

やはりその差は自己肯定感の高さ。それと自己重要感の高さ。

自己肯定感は小さな達成で作られ、自己重要感は存在そのものの価値の事。

無条件で自分には価値がある、と思える事です。

ただし、これが非常に難しく、無条件で自分には価値があると思っている人はかなり少ないです。

だからこそ、頑張って自信を付けて行くのが王道の流れになっていますが、なぜ自己重要感は満たされないかと言うと、無条件で愛され育った人間が殆どいないからです。

誰でも経験があると思いますが、勉強が出来ないと怒られた。

何かできた時だけ褒められた。

お手伝いをした時だけ価値を認められた。

親の望み通りにならないと嫌われた。

親の虐待、暴力、無関心みたいな要素があるかどうかでも違ってきます。

ここで誤解がないように言うと、特殊な状況を除いて、親は子供を愛して育てたはずですが、その育て方は千差万別。

もちろん、子供が親にされて嫌な事、嬉しい事の受け取り方も千差万別。

親がしつけで怒ったとしても子供は親に嫌われた、僕はダメな子なんだ。

そのように受け取る人も多く、「~だったら私は愛される人間」「~でないと自分には価値がない」と思い込み、それが続くと意識から信念に落とし込んで行きます。

その信念まで落とし込んでしまった負の要素はこう叫びます。

「生きるために認められたい」

何故かというと、人間は自分が無価値だと感じ取ってしまった瞬間に、死の恐怖が出てくるためです。

これは人間の本能で無価値だと親に捨てられる、生きて行く事が出来ない恐怖から発生しているものです。

だからこそ、頑張って親に認められるような良い子になろうとしますが、そこには条件付きの愛しかないので、自己重要感は満たされることはありません。

ここからが大事ですが、欠乏した自己重要感を満たさないと人間は価値がなくなる恐怖を感じるので、他人からの評価で自己重要感を埋めようとする
錯覚行為に必ず走って行くんですね。

あくまでもこれは錯覚です。

他人からの評価で自己重要感を一時満たすことは出来ますが、根底に染みついたネガティブ要素は解消していかないと生涯消えることはないので、ほとぼりが冷めたらまた他人からの評価を得ようとし、躍起になります。

これが、そもそも生きづらさの元凶。

他人からの評価を得るためには自分軸の人生ではなく、他人軸の人生となって行くからです。

ただし、他人軸でも二通りに分かれ、負けたくないと頑張っていく方はプラスに働きどこまでも上り詰めます。

地位、名誉などを貪欲に求める方や、大金持ちがこのタイプで、根底には怒り、悲しみ、恐怖、羞恥があります。

反社になる方も同じです。

他人の顔色をかなり気にしてしまう方は、マイナスに働き女性関係や人間関係、仕事などに影響を及ぼします。

根底には怒り、悲しみ、恐怖、羞恥があり、マイナス思考、緊張、不安、あがりなどがくっ付いてきます。

更に時代が関係しています。

現代は、否が応でも他人の生活が目に入り、無意識で優越を感じてしまっている時代なので、そのことでも苦しみを誘発します。

どちらのタイプでも、様々な所に生きづらさがリンクしていくので、本当の心の安らぎを得ることは出来ません。

※悪口を言って、自分が偉くなった気分になる自己重要感の満たし方に走っていく事もあります。これがもっとも簡単な方法だからです。

まさか自己重要感が生きづらさの元凶だったとは思ってもみなかったと思いますが、だからこそ世界中で宗教があり、救われたいと思っている人が後を絶たないのでしょう。

ただし、他人に埋めてもらうしか方法はないと思われた、この自己重要感の欠乏はリセットして取り戻すことができます。

ないのであれば、自分で作り直せばよい。

人生をやり直すことは不可能ですが、マインドチェンジすることは可能です。

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