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自分の限界+あと一歩で人生は変わる

精神病と診断されてから17年が経ちます。いろんな経験をして今の僕に至りますが、その間に感じたことをこのnoteに書いていこうと思っています。

世の中には精神病と診断された非常に多くの方が存在します。この記事にたどり着いたあなたはどうでしょうか。僕は23歳の時に統合失調症と診断されて、それ以降、服薬による副作用などで大変苦しい期間を過ごしました。

あれから17年経った今でも、毎日朝晩服薬していて、毎日すっきりした気分で過ごしているとは言えない状態です。それでも、何とか毎日生活できているのは、ありがたいことです。

振り返れば、いろんな仕事に就いてきました。アルバイトなども多いですが、正社員で働いたり、自分で飲食店を経営したりもしました。しかし、それは、一般の人でも大変なことですが、僕らのように精神病を患ってる人からすると、半端ではないことだと思っています。

飲食店はコロナで閉店せざるを得なくなりましたが、その後も友人の会社で働かせてもらったり、最近では、ありがたいことに、また他の知り合いが務める会社で働かせてもらうことになりそうです。

精神病になってしまうと、どうしても体調がすぐれず、だらだらと過ごしてしまう時期が多くなってしまいます。僕個人的には、その期間はとても重要で、だらだらしたいときはとことんだらだらするべきだと思います。十分に心と体を休めてあげることが何よりも大事です。

その次のステップとしては、何かに興味を持ってみることです。その興味があれば、少しずつですが、前向きになれたり、体を動かすことができてくると思います。

そして、次のステップは働いてみる。です。ここのフェーズがその後の人生を大きく分けるステップだと思っています。まずは、無理をしないこと。ここで、無理をして何か失敗などしてしまうと、その後の気持ちの中に大きな禍根を残してしまいます。

しんどかったら、体と心と相談して、休んでみる。それでも厳しかったら辞める決断も大事です。自分の限界を知れたという意味では、そこで働くことができたという意義は大きいです。「やっぱり続かなかった」とか「私にはできなかった」ネガティブになる必要はありません。

そして、しばらく休むのです。休んで、また、気持ちが乗ってきたら、もう一回働いてみましょう。この時大切なのは、自分の限界をもう知ってるわけですから、そこまでとりあえずやってみる。やれたらそのまま続ければいし、もし、「きついな」と感じ始めたら、その時が大切な瞬間です。

ちょっと、厳しいけど、あとひと踏ん張りしてみましょう。「命までは取られまい」という覚悟で、つらい体と心を鼓舞して、やってみるのです。ここのフェーズはとてもつらいです。はっきり言って精神的にぎりぎりになるかもしれません。でも、もし、その先の自分の可能性を信じていたり、成長を望むなら、その「あと一歩」踏ん張ってみてください。そこで得るものは大きいのです。

そして、もう本当に無理!となったら、やめてしまえばいいと思います。

私たちは、体や心がつらいがゆえに、どうしてもつらいことを前向きにとらえられず、「逃げ癖」が付きがちになってしまいます。逃げるのは「悪」だとは思っていません。自分の体が第一優先ですので、しょうがなく逃げることもあるでしょうし、僕もありました。

しかし、逃げ癖のせいで、せっかく得られるチャンスを逃してしまうのは非常にもったいないことです。

つらい、悲しい、きつい、、、など、どうしても付きまとう感情ですが、その壁の向こうには、必ず自分の成長が待っていると僕は信じています。

一番つらいのは、そのちょっとの努力が、普通の人には伝わらなということです。ここで僕が言っている努力というのは、普通の人からしたら「なんだ、そんなこと?」くらいのものかもしれません。だから、僕たちは、社会に出るのが恐ろしいのです。

でも、ここでみなさんにエールを送りたいです。あなたの存在を待っている人が必ずこの世界にいるってことを、心の底から信じてください。今、苦しんでいる人は、その人たちと出会うための準備期間にいるにすぎません。

自分が動き出さずに待っているだけでは、その人たちとは出会えないということです。

少し、厳しい助言となりますが、僕は、そうやって歩んできました。逃げることもあったし、甘えることもありました。しかし、「今の病気で苦しんでいる姿は、本来の自分の姿ではない」と、現状に不満を持ちつつ少しづつでしたが、歩みを進めてきたと振り返ります。

だからと言って、人それぞれタイミングがあるので、それは、自分の心と相談しながら、ゆっくりやればよいのです。急ぐ気持ちが一番失敗に繋がります。他人のペースなんて気にせず、自分の人生を創造していけばいいと思います。

ただ、もし努力することができるような状態になった時には、「自分の限界+あと一歩」を意識してみてください。必ず人生が拓けていくはずです!!!

共に歩んでいきましょう!


全ては常夏の楽園リオデジャネイロで始まった。23歳で国費留学生としてリオに滞在していた僕は「統合失調症」を発症。いくつもの神秘体験をし、現地の精神病院への強制入院、帰国後には警察沙汰に。服薬に葛藤しながら回復するまでの7年間を赤裸々に綴った回想録をマガジンにて公開中。


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