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日経平均3000円or10万円どっちだ?

YouTubeで弱気派代表の森永卓郎さんと強気派代表の朝倉慶さんの動画をみました。

動画公開から4日ほど経過していますが、11月22日時点で視聴回数54万回。
経済関連の動画ではかなり視聴回数が伸びています。

いまの株高をチューリップバブルと例える森永さん
金さえ刷ればバブル崩壊は避けられると主張する朝倉さん

もうインフレは止められないと主張する朝倉さん
インフレにはならないと主張する森永さん

為替は99.9%投機で決まるという森永さん
為替は最終的には実需で決まるという朝倉さん

・・・真っ向から意見が対立。

この手の経済論争はまず終着点がありません。

この動画は前編ということで後編も後日公開されるそうですが、恐らくお互いが自説を主張して終わりでしょう。

結局のところ、何を信仰するかという話に行き着きます。

正確に株価の天底を当てるのは不可能

動画で朝倉さんはリーマンショックを当てたと言っていますが、

15年前の2009年は恐慌第2幕が来ると予想していました。

この頃は悪性インフレになると主張していましたが、質は違ってもインフレになるという朝倉さんの主張は15年以上変わっていません。

うろ覚えですが株価に関しては2013年辺りから強気論者に変化。

いまは株は騰がり続けると主張しており、15年前恐慌論者だった頃の面影は全くありません。

一方、森永さんは2003年の「年収300万円時代を生き抜く経済学」がベストセラーになりました。

私も大分前に読んだので、うろ覚えですが年収300万円だから投資や運用をして増やそうというような話は全くありませんでした。

寧ろ年収を増やそうと「勝ち組」を目指して躍起になるなと説いていたのが印象的です。

当時から格差はどんどん大きくなると指摘しておりそこは当たっています。

ただ、年収300万円時代に関しては、いま賃金が上昇し始めていますので時代が変わりつつあります。

しかし、我が国は人口動態の問題も抱えていますし、私は年金制度を変えないとこのまま賃金上昇が続くのは難しいのではないかと見ています。

また、日本は急激に総労働時間が減少していますので時給が上昇したとしても可処分所得を増やすのは相当ハードルが高いように思えます。

日経平均3000円vs10万円

で、日経平均3000円vs10万円の話ですが私はどちら派でもありません。

ただ森永さんは2025年に日経平均3000円と仰っていますのでさすがにそれはないと思います。

また、日経平均3000円と10万円、もし1年後にどちらになる確率が高いかと言われれば私は10万円を選びます。

足元の1ビットコイン1500万円というビットコイン価格、

2020年コロナショック時16000円まで下落した日経平均が今年42000円まで上昇したという事実、

エヌビディアの常軌を逸した時価総額の膨張、

それらを考慮すると、私はやはり3000円よりは10万円になる確率の方が高いと言わざるを得ません。

金融緩和と財政政策の限界

朝倉さんの言うようにリーマンショック以降は金融緩和と財政政策をばら撒く度に資産価格が上昇しています。

コロナショック後では昨年3月のシリコンバレーバンク破綻後に株価が急落する場面がありましたが、米政府が救済策を出すや否や株価は急騰。
そこから株価の上昇が加速しています。

ただ、金融緩和と財政出動でこれから未来永劫、恐慌や不況は回避され資産価格の上昇が続くのか?というと、それもムシが良すぎる様な気がします。

そもそも、資産価格が上昇し続けないと維持出来ないような経済は持たないでしょう。中国もいま苦境に陥っています。

中国政府や人民銀行がここで今の何倍もの金融緩和や経済対策をすれば問題が解決するとは思えません。

そう考えるとやはり日経平均3000円は行き過ぎだとしても、どこかで
冬の時代は来るだろう・・・という無難な予想になってしまいますね(笑)

しかし、私にはお二方のように自信を持って断定的な予想をする勇気がありません。

私も漠然とした大局観は持っていますが、株価のトレンドや注目している幾つかの指標次第で予想や見通しを変える信仰心の低い人間です。
(さすがに数日で買いから売り、売りから買いと大局観をコロコロ変えるようなことはしませんがw)

森永卓郎さんは昨年がんと診断され余命宣告を受けたそうですが、是非長生きして頂きたいです。

そして、私が生きている間に森永さんが株に強気になる場面、朝倉さんが株に弱気になる場面を見てみたいですね。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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