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2024年の日本株の振り返りと反省
2024年もあと僅かとなりました。株式相場は27日を含めて残り2営業日。
きょうは改めて2024年の株式相場を振り返っておきたいと思います。
予想は外れた2024年
まず、私が助言や解説を配信している弊社のあかつきコースで、昨年12月29日に配信したメールの2024年相場予想を確認。
2024年は新NISA制度スタート、米国の利下げ期待で上昇が続くという見方が多いです。
ただ、私は長期投資をするなら基本は押し目買い、
高いところを買うやり方は基本は投資よりもトレーディングというスタンスです。
私はまず株価の中長期トレンドを重視しますが、
2013年以降の日経平均株価、TOPIXの傾向をみますと、
レンジを大きく上放れた後に急伸するというパターンが続いています。
今年の5月、コロナショックのあった2020年11月のワクチン相場、
2017年10月の急伸時、2014年11月の異次元バズーカ第二弾後の上昇、全てそうです。
留意しなけらばならないのは、17年以降は上昇期間が短くなっている点。
レンジを一気に上抜けたあと、上昇が続くのは長くても3ヶ月程度。
ですので日経平均が商いを伴って34500円辺りを明確に抜いてくるようなら、
36000円辺りまで一気に上昇するかも知れません。
ただ、上昇期間は精々2ヶ月程度と見て戦略を立てたいと思います。
日本株の調整要因ですが・・・
今年、長期金利が上昇し、SVBが破綻、中国経済が殆ど浮上しないまま、
日経平均とTOPIXは30年来高値を取ってきました。
正直、日本株が長期間低迷するとしたら、現時点で何がその材料になるのか分かりません。
ただ、米国株が調整した場合は影響必至とみています。
来年は米大統領選という一大イベントがありますが、
総悲観は買い、総楽観は売りというスタンスで対峙したいと思います。
ざっとこんな予想をしていました。
「日経平均が商いを伴って34500円辺りを明確に抜いてくるようなら、
36000円辺りまで一気に上昇するかも知れません。
ただ、上昇期間は精々2ヶ月程度と見て戦略を立てたいと思います。」
この辺りの見方は悪くなかったと思いますが、日経平均株価が3月に4万円まで上昇するとは予想しませんでした。
昨年末の予想で「日本株が長期間低迷するとしたら何がその材料になるのか分からない」と書いていますが、ここは今も変わりません。
まぁ、米国株が調整した場合は影響必至でしょう。
日本株が調整する要因よりも米国株の上昇トレンドが何を切っ掛けに崩れるのかを考えた方が良い気がします。
日経平均株価は年初来で大幅高!しかし・・・
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こうして2024年の日経平均株価を改めて振り返るとかなり荒れた1年だったことが良く分かります💦
能登半島地震もあって大発会こそ下落しますが、その後に急騰。
1月下旬に上昇一服で調整するかと思いきや、そこから3月4万円をつけるまでほぼノンストップの上昇でした。
ただ、3月に41000円をつけた後は調整。
6月から7月にかけて息を吹き返し7月に42427円まで上昇し、再び急騰第2幕の幕開けかと思いきや、そこから一気に31156円まで急落。
ただ、この31156円というのは8月5日の後場につけた幻の値。
翌営業日は寄付から買い気配で寄らず、結局8月6日終値は34675円。
様子を見ている間に一気に戻ってしまい動けなかった投資家も多いと思います。
7月にイレギュラーな上昇はありましたが9月以降は38000円~40000円のレンジ相場が延々続きました。
日経平均株価は年初来で大幅高となりましたが、急騰からの暴落がありましたし短期売買で上手く立ち回るのは難しかったでしょう。
生成AIブームは一服か
テーマ株では年初~年央までは生成AI関連株、半導体株が相場の牽引役でした。
・さくらインターネット(3778)
・東京エレクトロン(8035)
・アドバンテスト(6857)
・ディスコ(6146)
この辺りが非常に強かったのですが、いま高値圏を維持しているのはアドバンテストくらいで他の銘柄は低迷が続いています。
代わりに夏から末にかけてテーマとして浮上したのがデータセンター関連株。
・フジクラ(5803)
・古河電工(5801)
・住友電工(5802)
・SWCC(5805)
こういった5000番台の電線株が非常に強いです。
生成AIブームは昨年5月のエヌビディア暴騰から幕開けとなりましたが、1年くらいでブームは終わったとみるべきでしょう。
今後は業績で取捨選択されると思います。
データセンター関連株に関しても、データセンターが無尽蔵に建てられる訳ではありません。
活況が一服した後の反動は大きくなりそうです。
売り方は2025年も厳しい展開が続きそう
現在私が助言担当しているあかつきコースでは、千竃、本田と私の3名が助言しています。
千竃、本田の個別銘柄助言は買い助言中心ということもあって、私の個別銘柄助言は空売り助言が中心です。
ただ、全体相場が強い間は空売りの助言頻度を抑えています。
全体相場というのは米株市場も意識していますので、今年の個別銘柄の空売り助言は昨年に続きかなり助言頻度を抑えました。
幸い、数を絞って年後半に出した幾つかの空売り助言は利益確定出来ました。
全体相場を無視して下げ続けている銘柄がありますが、そういった銘柄を運良く売り助言することが出来ました。
ただ、まだ全体相場が調整して下落トレンドを形成するとは見ていませんし積極的に売りを仕込んで行くタイミングだとは見ていません。
暴落を利益にする・・・言うのは簡単
デリバティブ(先物、オプション、CFD等)を売買していると「暴落で利益を出したい」と思う方は少なくないでしょう。
しかし、今年あった過去最大の暴落を見るとそれが至難の業だということがよく分かります。
タラレバでいうと、デリバティブで大きな利益を出すには7月中旬に日経平均が調整したところ、或いは7月に最高値を付けたところで大きな売り玉を建てるかクズPutを買い、8月初旬に決済するのが正解でした。
でも、年初来高値や過去最高値を更新するということはそれだけ強いトレンドが出ているということで、セオリーでは買いです。
実際、年初に日経平均株価が昨年来高値を更新した局面は買い場でした。
そこで空売りを入れた場合、大きな損失を出していたことになります。
また、「初押しは買い」といいますので7月高値を付けたあとの調整は売りよりも押し目買いで入った投資家も少なくなかったでしょう。
逆に8月5日のように急落すると、そこで売りたくなってしまうのが人間の性。8月初旬に損切りした方や空売りを入れた方も多かったと思います。
2009年以降本格的な下げ相場もなく空売りファンドも多くが撤退。
私は2025年も売り方には厳しい相場が続きそうだと見ています。
ただ、長期的には絶対に株価は上昇するから貯金感覚でオルカン積み立てとけとか、特定の銘柄をずっと握りしめとけというなら投資顧問は必要ないんですよね(笑)
2025年もどこが売り場になるのか、常にそこを意識しながら立ち回りたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。