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2024年のnoteで一番心に残ったnote

今年もあと二週間ほどとなりました。
約半年前に会社の宣伝や自己紹介のために始めたnote。
しかし・・・

Yahoo!広告バナー
Yahoo!広告バナー
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投資顧問が派手にリターンを宣伝すると上記バナー広告のような感じになります。

上のバナー広告は私がスマホでYahoo!のニュースを見た際、実際に表示されたもの。

noteにも似た感じで派手にリターンを強調して有料商材を売ろうとしている方を何人か見ました。

別に上記バナーの業者をディスるつもりはないんですが、やっぱり

「1日で利益2000万円」
「誰もが貯金1億円を1年で達成」
「勝率100%」
「FXで現金つかみ取り」

・・・即JAROに電話相談するような広告ですし胡散臭いとしか言いようがありません(笑)

助言は損切りがつきものですし、そもそも投資は資産価格が日々増減するもので、貯金とは違います。
また、FXの短期売買は投資ではなく投機です。

こういうやり方で投資顧問業界のイメージを悪化させたくはありませんでした。

結果、宣伝というよりは普通に淡々と時事ネタや個別企業に対する私の感想を綴るnoteになってしまいましたが、今後もこんな感じで続けていきたいと思います。

お金は好きだけどお金の話では感動できない私


noteを始めてから自身も色々なnoteを読んできました。
映画や小説、音楽で感動することはしょっちゅうあります。

先日は映画PERFECT DAYSで役所広司演じるその日暮らしのトイレ清掃員、平山の日常にさえ感動しました。

ただ、投資やトレード、経済関連のニュース、投資本や関連の話題で感動することは滅多にありません。
そこには共感やカタルシスがないからでしょう。

儲かるか?投資のヒントになるか?自分の役に立つか?といった風に欲から入ったものに対しては感情よりも思考が優先されるようです。

ただ、お金は好きですし思考するために投資本や経済誌、noteを読むのも好きです。そこは感動と切り離して考えています。

そんな私が2024年に読んで最も感動したnoteがこちら。

大石明弘さんが、故・平出和也さんの遭難と思い出を綴ったnoteです。

数年前にドキュメント番組で平出和也さんの存在を知り、私とほぼ同年代なのに凄いなぁと驚嘆した登山家でした。

超人・平出和也さん


今年も多くの著名人が亡くなりました。

小倉智昭さん、中山美穂さん、火野正平さん、西田敏行さん、北の富士さん、八代亜紀さん、高石ともやさん、クインシー・ジョーンズさん、ポール・ディアノさん、鳥山明さん、イリア・ゴーレムさん、小林邦昭さん、松岡正剛さん、、、。

訃報で一番驚いたのはまだ若かった中山美穂さんの急死でした。

上に、「故・平出和也さん」と書きましたが、平出さんの訃報はありませんでした。

今年の7月28日に邦人男性2名がパキスタンにある世界第2の高峰K2(8611メートル)で滑落したという一報が結果的には訃報となってしまいました。

二人の無事を祈りましたが、残念ながら数日後に捜索は打ち切られました。

ヘリコプターから2人の姿を確認したが斜面の角度などの問題で着陸できなかった。滑落時点から2人に動きがないことや上部に亀裂があり崩落の危険性もあることから、家族の同意の下で活動終了を判断。

時事通信 外信部記事より

平出さんと同行した中島さんも名うてのクライマーで、彼もまた超人。

生前の平出さんは登山界最高の栄誉とされるピオレ・ドール賞を3度受賞、中島さんは同賞を2度受賞しており、世界屈指の登山家でした。

ですので、きっと無事登頂してくれるだろうと思っていたのですが天は非情でした。

死の山、K2


平出さんと中島さんの挑んだK2はパキスタンと中国の国境付近に位置する標高8611mの高山。

標高第1位はエベレストですが、K2はエベレストよりも登山の難易度は高く死亡率は25%にも達するそうです。

私はボクシングやMMAといった格闘技やプロレスが好きで良く観戦するのですが、K2登頂の危険度は格闘技の比ではありません。

登山界では神のような存在の平出和也さんと中島健郎さんですが、私の周りでお二人を知る人は殆どいませんでした。

命懸けで挑戦しても大金が貰えるわけでもないし、それに比例した賞賛が得られる訳でもない。

でも、お二方はそこに挑戦することを心から楽しんでいたように見えました。

マンガ 賭博黙示伝カイジより
マンガ 賭博黙示伝カイジより
マンガ 賭博黙示伝カイジより
マンガ 賭博黙示伝カイジより

お二方のような挑戦者をみると好きなマンガ、賭博黙示伝カイジに出てきた会長の

「命は・・・生命は・・・・・・丁寧に扱いすぎると淀み腐る」

という名言が出た上のシーンを思いだしてしまう私です。

今回、上掲のnoteを書かれた大石明弘さんは著名な山岳ライターでご自身も登山家です。

登山家の故・谷口けいさんの生涯を書いた「太陽のかけら」も力作です。

そんな大石さんは上掲のnoteで、平出和也さんと中島健郎さんであっても今回のK2西壁完登は難しかったであろうと率直な気持ちを綴られています。

そして滑落は単なる天災ではなくスポンサーとの絡みや大勢の期待が影響した結果、無理な登攀に繋がった部分は否めないと指摘しています。

友人を亡くした哀しみのなか冷徹に滑落の原因を推察する登山家の視点が心に残りました。

人間どんなに蓄財しようがいつかは死にます。

先日お亡くなりになった小倉智昭さんの生前のコラムが話題になっています。

若いうちから老後を考えて積立NISAもいいですが、老後のことばかり考えて“いま”をおざなりにするのは本末転倒。

陳腐な表現ですが、何歳であっても“いまこの瞬間”が一番若いんですから、それを踏まえて生きていきたいなぁと思う次第です。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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