日本人は滅びるのか?
今週ファーストリテイリングの柳井社長のインタビューが話題になりました。
日本人は滅びる・・・日本人が滅亡するということですが、さすがにそれはないでしょう。
そこにつっこむのは揚げ足取りのような気がします。
「滅びる=衰退する」というレベルで解釈して議論すべきかと。
インタビューを全て聞きましたが、日本を待ち受けているこの先の人口減を考えると柳井さんのような危機感は持って当然。
柳井さんのこのインタビューに対し、ネットの意見は手厳しいです。
柳井さんが日本を壊したと主張するコメントに5万近い共感ポチ。
ある企業が繁栄すれば衰退する同業他社が出てくるのは自然の摂理。
柳井さんが日本を壊したという意見には賛同出来ません。
日本人はイーロン・マスク、マーク・ザッカーバーグ、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットといった外国人経営者は手放しで賞賛する一方、存命中の日本の経営者に対しては辛辣ですね💦
そんな柳井さんのインタビューに前澤友作さんが反論、それもまた話題になっています。
「金持ちが日本来るとみんな最高って言ってくれる」
と、前澤さんはアツく前向きなメッセージを発信していますが、そもそも柳井さんはインタビューで
「旅行で来るよりも、住んでみたいという国にしていかなきゃダメ」
と語っていますので、観光客の声よりも日本で暮らしている外国人の声でないと意味がないような気がしますが(笑)
これから、前例のない少子高齢化、多死社会を迎える日本。
人間は環境に適応して生きていく生物だと考えていますし、私は先行きをそれほど悲観していません。
しかし、生産年齢人口が26年後に3割近く減少する日本が変化を強いられるのは間違いないでしょう。
日本は75歳くらいまで働くのが当たり前になりそうな気がしています。
日本の総人口は2100年に4771万人まで減少する見通しです。
株価と違って人口予想の精度は非常に高いです。
改めてこの総人口の推移を見ると、そもそも明治時代から2000年にかけての人口の増え方が異常であって、本来あるべき姿に戻ろうとしているだけのような気もします。
避けられない将来を嘆いても仕方ありません。
無為無策でいいとは思いませんし、人口減少の速度を減速させるような予防的社会政策はやるべきでしょう。
しかし、人口減少のトレンドは大きく変わらないでしょうし、戦略的縮小も視野にいれながら対処していくべきではないでしょうか。
人の一生もそうですが、栄枯盛衰は不変の法則です。
最後までご覧頂きありがとうございました。