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狐塚冬里
2014年6月3日 14:03
小さい頃から、人が何をしているのか気にするような子供だった。人の目が気になるとか、人と同じじゃなきゃと考えていたわけじゃない。むしろ、自分が浮いていても気づかないような気質だったくせに、ふと、みんなが何をしているのかが気になって不安になった。小学校から帰ったら、何するの?ご飯の時間まで何してるの?子供の頃は素直に口に出して、その度にみんなから「普通にしてるよ」と言われて首を捻っていた
2014年4月13日 20:18
あたたかな日差しの差し込むリビングで横になると、窓から見える太陽が少し眩しい。それでもうっそりとした眠気に誘われて無理矢理眠ろうとすると、ふわりと風が室内に入り髪を撫でていった。家族の誰かが窓を開けたのだとわかっても、眠くてまぶたは開かない。うとうとと、世界で一番落ち着く匂いのする空間で眠ろうとしていると、「あんた、また寝てんの?」という遠慮の欠片も何もない母の声がした。「そんな